大学受験で、マインド、やる気を強調する人達にご注意を。医学部、東大、勉強法、

医学部や東大を筆頭とするハイレベルな国立大学の受験などに関して、「マインド」をいう言葉や概念を強調する人達がいます。
ですが、そういう人達が主張してることを聞いていると、具体的なこと・具体的な勉強法をいわないために、「マインド」という論点を出している。かなりそう感じられます。
また、このようなことを言う人達は、あなたのマインドが劣っていたら医学部やハイレベルな国立大学の受験の結果は出ないというような言い方をしていることも多いです。
つまり自分の言っていることに効果がなかった場合について最初から予防線をはっている。
やはり、勉強・受験・勉強法に関して「マインド」ということを言い出すのはインチキですね。
私は小規模な形でプロ家庭教師として教えています。
生徒さんの第一志望は、医学部もしくは東大、京大、一橋、東工大などのハイレベルな国立大学のことが多いです。
とはいっても、私は小規模な形で指導しているので現実問題として「つねに勉強しつづけられるわけではない」生徒さんもけっこう担当します。
そういうときに私が生徒さんに「やる気出せ」とだけ言うことは意味がありません。
勉強法との関係で、「やる気出せ」とこちらが言うのも実際には無意味です。
なぜかというと生徒さんの性格、タイプの問題もあるからです。
たとえば地頭としてはBランクなんだけど、どんどん勉強やって、問題を解くときもとにかくガンガン試行錯誤するX君。
一方、地頭としてはけっこうあるけど、きれいに解けないと「無理かな」と思いやすいY君。
そのY君に最初から「いろいろやれ、なんでやらない」みたいなことを言っても無意味です。
勉強法に「やる気、マインド」といったことを差し込んでも、無意味です。Y君タイプは、泥臭いことはしたくないんですから。
タイプ的に「やりたくない人」に他人が口で「やれ」と言っても、話は進みません。何も変わりません。
わたしは、直接指導するときは、言葉でプッシュするという(無意味な)ことはしません。
ですが、5ヶ月くらい任せてもらえたら、例えば数学1Aのうちの数学1についてはけっこう良くなった、こういう風にはもっていけます。
マインド、なんてほとんど言いません。
「マインド」「やる気」のことを言いたがる人達というのは、受験についての「具体的な」技術または具体的な「情報」は言わず(言えず)でも、注目されるのを(+商売をすること)を狙っている人たちですね。
さらにこういう人達は最初から、あなたのマインドが劣っていたら結果は出ない、ともよく言ったりしています。つまりは自分の意見に効果がなかった場合について、予防線をはっています。
「やる気」「マインド」だけ強調する個人、グループにご注意ください。
(その2;「誤読」ねらいの医学部への勉強法ブログ・本にご注意)
医学部への勉強法という感じで、ブログや本を書いている人達が多くいます。
しかしそういう人達の中には、東大(理3)、京大の(医)、旧帝大の(医)、東京医科歯科大、千葉大(医)、国立大学(医)、国公立大(医)、これらをきちんと仕分けしないで、ごっちゃにしている人達もけっこういます。
そして、ごっちゃにしたまま英語や数学の勉強の仕方などについて述べている人たちもいます。
または、地方国公立大学の医学部への対策のことだけ書いている。(にもかかわらず)それで「これが(医)への勉強法だ!」というような感じで書いている。そんな風に相手の「勘違い」を最初からねらっているかのようなものを書いている人達もいます。
まず、東大、京大(医)//地方旧帝大(医)/千葉大(医)//地方・国立大学(医)//地方「国公立大」(医)。
医学部にはこういう区分があります。
入試問題の質、受験層、差の付き方。
それらで分けるとこのように分かれます。
ですから、地方「国公立大」への対策を書いて、それで「(医)への勉強法の決定版はこれ!」というような書き方、タイトルにするのは、ごまかしです。
そういうブログや本に書いてあるやり方で、地方旧帝大上位の国立大学の医学部に受かるとはまったく言い切れません。
むしろああいう本やブログの言うとおりにして地方旧帝大上位の国立大学の(医)を受けたら、不合格になる確率の方が高いでしょう
また、偏差値マニア、ランキングマニアな人たちは、東大(理3)と京大(医学部)の間の難易度差にこだわったりしています。しかし、そこはそれほど気にしなくても良いでしょう。
ランキング、難易度として東大(理3)と京大(医)にどれだけの差があるのか、というのは実際問題、勉強法などの観点からはほとんど意味はありません。
現実的には、東大(理3)、京大(医)は「別格」。これでいいでしょう。
あるとすれば、東大と京大のどちらに行きたいのか。そこの問題くらいのものでしょう。(*たしかに、国立大学の中でもそのランクの医学部にちゃんと届く可能性がある人の場合、どちらかにと思っていて、それで京大に「落とす」というのを、「いつ」「どんな基準で」。そういう論点も一応はあります。
ただそれは本当に東大・理3、京大(医)受験がありえるレベルの場合です。しかし、東大(理3)と京大(医)の「難易度差」についてこだわって語っている人達というのは、学力からしても、年齢からしても、東大(理3)にも京大(医)にも関係が無い人達のことが多い印象です。)
そして、「実際の」入試、勉強法という観点からすると、東大、京大、旧帝大(医)、東京医科歯科大あたりの上位の国立大学の(医)の場合は、数学でわりと差がつきます。
実は、千葉大でさえ数学で差がつきます。千葉大も、「地方」国公立大学の問題と比べた場合ほぼ1ランク上の問題を解ける必要があります。
一方、地方「国公立大」の医学部の場合は、そもそも数学で差がつくような問題が出ること自体が少ないです。(*国公立「医科大」を除く)
また、さらに、東大、京大、東京医科歯科大の場合は、英語の問題が独特です。
ですから、経歴、指導実績を明らかにしないでネットで、勉強法を語っている。または「自学自習だけで受かる」という主張をしている個人やグループの言っているとおりにすると、東北大さえ落ちます。また阪大も受かりません。千葉大さえ危険です。
なぜかといと、基準がおかしいからです。東大、京大、旧帝大、上位の国立大学、千葉大の医学部の受験層、入試問題のレベル、特徴をわかっていない。また方法論もおかしいからです。
(ああいう人たちと言うのは、「地方」「国公立大学」の医学部に数人だけ受からせて、「それで」、自分は(医)受験について分かっている!勉強法を把握している!と思ってしまっているのではないかと思います。)
当ブログの筆者の略歴一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績大阪大学(医・医)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医・医)、東大、京大など