慶応、早稲田の付属か、一貫校、東大か。疑問の残る「解説」。勉強法、医学部

この2~3年、慶応、早稲田の付属の受験者数が増えました。
これを、新センター試験への不安感からだとする記事もありますが、それはあまり正確ではありません。
中学受験の世界では、四谷大塚の偏差値で66以上あたりの層において、2015年くらいから志望傾向に変化が出てきています。勉強法に関してもすこし変化が出てきています。
それは、医学部、東大を強めに意識している層以外では「大学受験の合格実績があって、ちょっとガチガチの校風」の学校が敬遠されはじめ、「大学の実績は完全にトップクラスというわけではないけど、共学で、比較的ゆるやかな校風」の学校の人気が上がってきた。
こういう変化が起きています。
ですから、近年の慶応、早稲田の付属の受験者数が増えたことの理由を、「新センター試験」がどうなるのか分からなくて不安で、そこを回避しようとしたから、とする記事などは正確とはいえません。
「実績より環境」。
このようにご家庭側のテイストが変わってきたから、と見る方が説明がつきます。
ただ、トップレベルについては、高校受験をして、慶応、早稲田の付属に合格したけど蹴って、日比谷高校にいく。そういう人は増えています。
古い時代にも、慶応、早稲田の付属高にうかったけど、蹴って、公立に行った。そういう人はいました。近年はこのパターンが増えてきています。
東大や医学部を意識している層では、このようにやはり、慶応、早稲田の付属蹴りという動きはあります。それが増加してきている印象があります。
就職のことも関係があるかもしれません。一部の外資系は、事実上、東大を足きりラインにしていることもありますので。
そしてそういう外資系は、勤務を続けていれば30歳ちょっとで年収3000万円(人によっては、5000万円という噂もあり)になったりしていますから。
*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴;サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績東大京大大阪大学(医・医)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医・医)、など

若めで、自分の学歴・実績をいわずに東大、国立大学の医学部、慶応などへの勉強法を語ってる人達。 - 大学受験、東大、国立大学の医学部への道、筑駒、開成、勉強法、予備校、塾の選び方