医学部、東大を受験予定の方、「ベテラン」「勉強法の本の著者」にご注意を。国立大学

国立大学をふくむ大学受験関連についての世間の関心は変動してきました。この10年弱の特徴は、医学部の受験への関心がかなり高いことでしょう。
かつての東大から、(医)に関心がシフトしてきました。
そして塾の事情受験の事情勉強法などについて比較的長い期間、本や記事を書いている人達もいます。
しかし、そういうベテランの方々が、かなり変なことを書いている場合もあります。
とくに、勉強法について「違うなあ」ということを受験業界のベテランが書いていることもあります。
そしてそういうベテランライターの方々などは、著者略歴などにおいて、自分は中学受験や大学受験の勉強会の「監修」をしている、とか医学部を受験する人達「サポート」をしている
そんな書き方をしていたりします。
教えているなら、「指導している」すくなくとも「担当している」という言い方になるはずです。
ところがああいったベテランライター諸氏などは、国立大学を志望している人達を「教えている」と書いていないのです。
勉強会の「監修」をしている、とか医学部を志望している受験生などの「サポート」をしている、そういう書き方になっていたりします。
ベテランライターの方々がこちらからするととくに、勉強法について「それ、違いますよ」、「実際にはほとんどないですよ」ということを書いています。
なぜそうなるかというと、ああいったベテランライターの方々は、いまハイレベル受験生を教えていないからです。
受験関連の書籍のベテランライターは50歳すぎだったりもします。
そして、いま、医学部を志望していたり、東大を志望しているハイレベル受験生を自分では「教えていない」
その結果、受験に関する感覚や勉強法の基準が50歳すぎであるその(ベテラン)ライターの時代の感覚になってしまう。
そうして、受験関係のベテランライターが書いた本などが「今ほとんどありえないですよ」。となってしまう。
特に勉強法や科目の重要度について。
なぜそうなるかというと、そのベテランライターさん達は今、ハイレベル受験生を「教えていない」から。
そういうことがこの5年くらいわりとよく見受けられるようになってきました。

これは特に医学部とか東大を受験する予定の人にとっては要注意のことです。
なかでも、東大か私立の医学部をうける予定の人にとってはかなり要注意のことです。
「いま」の実態とズレた戦略に頼ると、勉強の進め方、バランス、勉強法、これらが今の受験に通用しない形でずっといくことになってしまうからです。

受験関連のベテランライターさん達は、自説を修正しようとしない傾向もあります。
20年くらいまえに勉強法についての自説をたて、受験の事情は変化しているのに、自説を変えずにいいわけ的な追記や説明を加えたりしていることもよくあります。
ですが、国立大学の出題レベルは数回変化しています。また高校での数学の履修分野は何回も変化しました。さらに英語について出題傾向がけっこう変わった有名大学もあります。
医学部に関しても出題傾向が変化しています。
(にもかかわらず、ベテランライター諸氏の中には、ノウハウを変えず、「今は」通用しないノウハウをそのまま言っている人達もいます。)

そのあたりの実例を出します。
例えば、「数学が苦手なままでも東大に受かる。」「東大の2次試験で、数学20点、地理・歴史80点国語70点、英語70点。」
「これで受かる」とベテラン受験ライターさんが書いていたりします。
ですが、これは8割がた絵空事です。
なぜかというと、「東大の2次試験で、地理・歴史80点なおかつ国語70点」こういう人は、得点開示をみると、大受験者の約1%~4%くらいしかいないと考えられるからです。
さらに、東大の地理・歴史で80点とるのを受験前に予定する、これは無謀なんです。
東大の地理・歴史は、3科目から2科目を受験。ぜんぶ記述式。さらに地理、日本史は何が出るか予想ができない
なかでも東大の地理では予想外の話題が出ることが多いです。また東大の日本史では、受験生は見たことがない史料「よく」だされます
そういう2科目受験が必須の東大の地理・歴史で80点取る。それを「予定」するのは無茶です。

にも関わらず受験関係のベテランライターが、「数学が苦手なままでも、東大にいける」「東大の2次試験で、数学20点、地理・歴史80点、国語70点、英語70点。」
「こうなれば」受かるなどと言っていたりします。

「その」条件である、「地理・歴史80点なおかつ国語70点」これは、東大の得点開示から考えると、大受験者のうち約1%~4%くらいしかいません。
さらに、東大の地理・歴史は、3科目から2科目を受験。ぜんぶ記述式。さらに地理、日本史は何が出るか予想ができない。
にもかかわらず、ベテランの受験ライターが「これでいける」と書いていたりします。

そして、こういうことを書いているベテランライターが、自分は勉強会の「監修」をしている、とか受験生の「サポート」をしている、というような言い方をしてる。要はいま、ハイレベル受験生を「教えていない」。
(だからああいう説を書いてしまうのでしょう。)

大受験生をいま教えていれば、「東大の2次の地理・歴史で80点」それを前提とするのは無茶だ。こう瞬間的に思います。
また、いまは、得点開示もされています。
東大の2次で、「地理・歴史80点なおかつ国語70点」これは相当に少ないです。大受験者のうち約1%~4%くらいしかいません。(※得点開示による)
どうも、いまハイレベル受験生を教えていないベテランライター実態もみず得点開示の結果もまったくしらず、頭の中だけで書いている。
(かなりその香りがします。)
*当ブログの筆者略歴一橋大学。プロ家庭教師。講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績東大京大大阪大学(医・医)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医・医)、など。
受験本ではなくネット+勉強法語りの方々の場合↓

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