ネット、動画、ブログ、ユーチューブなどに、大学受験の勉強法のことで語っている人はけっこうな数います。
たとえば、「こういうやりかたが良いルートなんだ」などといって、相当の量の動画などを作って流している。
ただ、こういうような人達は、自分の学歴を言っていないこともけっこう多い。
さらに、自分の教え子がどこに受かったのかをあまり言わない。参考書の話、気持ちの話ばかり言っている。
自分達の合格実績の話はかなり少ない。東大、京大、一橋、阪大の医学部、東北大の医学部などへの合格実績がない。
それで、「東大の数学は~」、「東大の英語は~」、「京大の数学は~」、「一橋の地歴は~」などと言ってたりする。
そして、「めずらしく自分の学歴を言ったなあ」、またはなにかでその人達の学歴が判明した。
その動画などで語っている人達は、中堅私大卒、中堅私大中退。(とわかった)
それで、「東大の数学は~」、「東大の英語は~」、「京大の数学は~」、「一橋の地歴は~」。
(なかなかですよね)
東大、京大、一橋に比較的順当に受かったような人は、受験のときに中堅私大(MARCH,GMARCH)は受けてもいない、これはわりとあります。
一方、ネットで勉強法について語っている人達は、自分の学歴をいわない、東大、京大、一橋、阪大の医学部、東北大の医学部などへの合格実績がない。
それで、動画などで、「東大の数学は~」、「東大の英語は~」、「京大の数学は~」、「一橋の地歴は~」。
その主の学歴が判明してみたら、中堅私大卒、中堅私大中退。(または、早慶の合格学部を誇る。)
(なかなかですよね)
また、自分は「高学歴」といって勉強法のことを語っている。
受験生を受け持っている、みたいな感じで勉強法のことを語っている。
それで普通の模試の偏差値を重視している、教え子の「普通の模試」の偏差値を誇示する。(または自分が1回だけとった、「普通の模試」での偏差値を誇示する。)
そういう人達もいたりします。
正直これも不自然です。
東大、京大、一橋に70%以上受かるだろうねという感じで受験して合格したような人間は、「普通の模試」の偏差値、センター試験の点数、あまり気にしません。
大手予備校のよくある普通の模試については「ある時期」から、あまり受けない、そうまでなっていきます。
受けさえしなくなってくるので、普通の模試で偏差値75をとろうが、科目別で偏差値78、80オーバーを取ろうが、「あ、そうなったか」で終わりです。
これは、大学受験の最上位レベルだけでの話、感覚ではありません。
高校受験でも、慶応・早稲田の付属高を本気で志望者している人達は、ちょっと難しめの方の業者テストもほとんど重視しません。
現に、ちょっと難しい方の業者テストで偏差値72くらいの人達が20人以上、慶応・早稲田の付属高を受けて全員不合格、これも起きています。
そしてずっとそのランクにいる人間は、そういうことを知っています。
ですので、慶応・早稲田の付属高の本気の志望者の場合も、ちょっと難しい方の業者テストで総合偏差値72、73をとる→「あ、そう」。(「あてにならないし」)
そのランクにずっといた人間は、それを体感しています。(知っています。)
ですから、自分は「高学歴」といって勉強法のことを語っている。その人達が、普通の模試の偏差値を重視している。普通の模試の偏差値で「教え子は達成した!!」
「自分は達成した!!」。
変です。不自然です。本当にずっとその層にいた人間は、そんなことは思いません。
(不自然。)
*当ブログの筆者の略歴;一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績;東大、京大、大阪大学(医学部・医学科)、名古屋大学(医・医)、東北大学(医・医)、九州大学(医学部・医学科)、筑駒中、開成中学、麻布中、駒東中など。