偏差値というと、中学生のときに受けた「業者模試」の偏差値を連想する人も多いと思います。
そしてああいった模試では、公立の上位高の基準偏差値は68とか70だったと思います。(あの手の模試は受けているのは公立高校志望者ばかりで、出題も合わせていますので公立高校「については」信頼度はあります。)
偏差値というのは、ある母集団において、平均からの隔たりを数値化したものです。
優秀な人ばかり集めてテストをして偏差値を出すと、偏差値の値はそんなには大きくなりません。
得点の分布が固まりますので。
(ごく少数すごく高い偏差値になる人が出現する可能性はあります。)
たとえば、たまに役所などが作成した達成度テストみたいなものが実施されます。
公立高校でも最上位高ではああいった達成度テストは100点をとる人ばかりです。
したがって、そういう母集団においては、98点=偏差値50などとなります。
このように得点が固まるので高い偏差値は発生しにくいです。
一方、上位校の基準偏差値が、68とか70となった場合それは、得点分布が散っているということです。
さらに、上位校の基準偏差値が、68とか70というそういう数値の場合、それは「普通の公立中学生」がいっぱい受けている「業者模試」と同じような集団ということになります。
世には「ハイレベル」中学受験塾やハイレベル模試とされているものがあります。
しかしそういったテストでの、上位校の基準偏差値はどうなっているでしょうか?
開成中学の基準偏差値=66
東大・文2の基準偏差値=67
こうだったりします。
これは、公立中学生がよく受ける「業者模試」での上位校の基準偏差値に近くありませんか?
ということは、その母集団(のレベル)は?
*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。親に止められ入りなおし進学は出来ず。)
プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
合格実績;東大、京大、阪大(医学部・医学科)、名古屋大学(医・医)、東北大学(医・医)、九州大学(医学部・医学科)など。