(1)自由英作文、提示文の訳。(2)新しい言語、または英語を身に付けるには音読が最強??勉強法。

(1)地方国立大学で出た、英作文の課題文の訳。
救急車の不必要な使用が地方自治体の財政の負担(重荷)になっていると、新聞は近年報じつづけています。
そういった救急車の不必要な使用の費用は、それをさせた人が支払うべきだと主張する人もいます。
あなたはこの意見に賛成ですか、反対ですか?
まずあなたの立場を表明し、80語から100語、英語で答えよ。
あなたの意見の理由をすくなくとも2つ書け。

(2)英語などの勉強について「新しい言葉を覚えるのは幼児が母語を覚えるのと同じ。だから音読をすれば出来るようになる。」
勉強法について、そういうことを言っている人達がいます。

ややダウトです。
それだと、かなり単純なレベル止まりになります。
また言葉を覚える=「聞く・言う、だ。」
こう断言してしまう人達もいます。
しかし英語圏でも、ほぼ文盲な人がいます。(移住者ではなくても。)
この人達は、英語話して生活は出来てはいます
でも、そういう人達きちんとした「履歴書」はあまり書けません
さらに、すこし硬めの英語の新聞は「読めません」正確に内容を把握できません
こういう人達は英語を話して、生活はしています、でもきちんとした「履歴書」は書けません。
さらに、学校などへの志望動機書などさえあまりかけません。簡単に言うと日本でいう「底辺高」の生徒の英語圏です。
そういう人達は真面目なちょっとレベルが高めな本・雑誌・新聞は読めません。
(話して、生活できている、でも文盲。こういうケースはいくらでもあります)
この人達は英語を話して生活はしています。
でもちゃんとした履歴書をかけないくて、それで良い職場に就職できますか?
学校への志望動機書をきちんとかけなくて、大学にいけますか?

言葉を身に付けるには、「話せ、音読しろ、聞け」
そうですか?

さらに、日本の中学生、高校生にとって英語を学ぶとは「日本の大学入試で点数を取れるかどうか」、実際にはこれが大きいです。
日本の大学入試レベルのものは、幼児が母語を覚えるのと同じやり方、それではむりです。

なぜなら、日本の大学入試では、
(A)それなりに専門的、かつ具体と抽象を行き来する文章、さらにかなり長い文章、それを読めるかどうか。
そして、短時間でそういう文章のポイントを正確につかめるか。
※つかめなかったら国立大学でも私立大学でも点数がかなり低くなる。(受からない)

(B)レベルの高めの英文を「正確に訳せるか」。記述式。
(※書き方が「甘かったら」全部減点される。)

(C)与えられた状況などを整理して、100語くらいまでの英文でまとめて相手に伝えることができるか?
※この10年くらい重視されはじめた。よく出題されるようになった。東大はこういう問題をよく出しています。

(D)ある程度社会的な問題などに関して、自分の意見を100語くらいの英文で正しく表現できるか。

※国立大学では、近年すごくよく出題されます。地方国立大学でもよく出されています。
※英文としてNGな文を書いた、「英文としては、ない文を書いた。」、「間違い」が多い、そうなると「点数は残らない」。

おもにこの(A)~(D)の4つをきいてきます。
これは耳で聞いて(音読)、それで「できるようになりますか?」

そもそも音読は時間がかかります。
また、音読が多いスペルミスしやすい単語の正しいスペル頭に入りません
聞く、言う、話すばっかりで「書かない」から。(参照;冒頭の「文盲」の話)
したがって音読重視をやると、英作文でスペルミスして減点される、このリスクがかなり上がります。
日本の入試では、スペルミスは一個一個減点します。
音読ばかりしていて、書く機会が少なくて、スペルが不正確でスペルミスが多いと、英作文で減点されまくって点数が残りません。

シンプルなチェックをしてみましょう、次の単語、音読重視で正しく書けますか?
それぞれの英単語は?

環境(自然環境)(*英作文では「環境」問題ネタ、やはり多いですよね)

運ぶ・伝える

比較すると(*そこそこレベルの英作文でよく使いますよね。)

理解する(understandじゃない方の単語)

40

売る(飲み物の「ベンダー」*日本には他国と比べるとすごく多くの飲み物の「ベンダー」がある〔英作文用〕)

言及された、よばれた

赤面する(顔が赤くなる)

ジレンマ(*部活動を一所懸命やるか、勉強を重視するか「ジレンマ」があった〔英作文用〕)

レシート

恥ずかしい(恥ずかしかった)

答えはhttps://ak1kbs.hatenablog.com/entry/2019/04/27/102720

前回の記事;

英語の基礎がまったくできていない、なのに勉強法を語る人達。大学受験、京大、東大、医学部 - 大学受験、東大、国立大学の医学部への道、筑駒、開成、勉強法、予備校、塾の選び方

当ブログの筆者略歴
一橋大学・卒。(+東大・理2再受験合格。親に止められ入りなおし進学は出来ず。)
プロ家庭教師。
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
合格実績東大、京大、阪大(医学部・医学科)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医学部・医学科)、筑駒中、開成中学、麻布中、駒東中など。