大学受験、模試でA判定でもなぜ落ちるのか。学校別模試。実戦、オープン。東大、京大、一橋。

学校別模試の話となります。
学校別模試A判定でもちょいちょい落ちる人がいる。
それはなぜなのか。
まず、学校別模試の判定のカットラインは画像のような形で決められます。

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黒の線が、追跡調査などで分かった合格者の分布。
青の線が不合格だったと判明した人たちの分布。

さらに、もし「A判定は絶対に落ちないというラインにしよう」としたらどうなるか。
統計上“抜きん出ている、おかしなことにはならない”そういうものの存在比は1%~2%くらいです。
例外的にすぐれているそういうものの存在比は、統計上1%~2%くらいです。
したがって、A判定は100%近く落ちない人にだけだす、こうすると学校別模試を受けたのが6000人、A判定は60人(120人)。
こうなります。

また、塾や予備校はもちろん学校別模試も多くの人に受けてもらいたいと思っています。
ですが、1つの塾、予備校で「ある学校」の全志望者を集めることはできません。
ですので、この厳格化A判定にした場合、「募集人員余ってますよ」になってしまいます。
(B判定でも「募集人員の内側」なんだけど・・・(苦笑))
こういったことから、実際にはA判定は画像のようなラインになります。

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上記のようなことから実際のA判定(学校別模試)はそのようになり、その結果「A判定なのに落ちた」が発生します。

なお、東大京大東工大一橋出身者の場合、合格可能性を「普通の模試」では考えません

河合塾全統記述模試などでは考えません

さらに、東大京大東工大一橋出身者なら、全統記述模試での自分の偏差値などは忘れていることが多いです。

上記は学校別模試での話です。

複数回学校別模試を受けて一番多いのがA判定そういう人は心配する必要はありません。また、学校別模試でC判定が多い人、受けないと大きな後悔をするなら受けてもOKです。ただし、学校別模試D判定が多い人変な励まされ方「D判定でも受かった人がいる」、または逆転合格真に受けて受けるとかなりの確率で私大になります。なぜかというと近年は「後期」の募集がかなり減って、事実上「前期日程1回勝負」になっていますから。注意してください

ちなみに東大京大東工大一橋出身者の場合、合格可能性を「普通の模試」では考えません

河合塾全統記述模試などでは考えません

さらに、東大京大東工大一橋出身者なら、全統記述模試での自分の偏差値などは忘れていることが多いです。

純化した比喩でいうと、
学校別模試でのA判定85%でお金(合格)を得られます。15%でお金(合格)を失います。
学校別模試でのD判定90%でお金(合格)を失います。10%でお金(合格)を得られます。です。

(D判定が一番多くて、変な励まされ方「D判定でも受かった人がいる」、または逆転合格説を「信じて」進みますか?)

(「学校別模試A判定でも落ちた」が発生する理由は、判定の決め方の図と本文をご覧ください。)

*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。親に止められ入りなおし進学は出来ず。)
プロ家庭教師
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
合格実績;東大、京大、阪大(医学部・医学科)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医学部・医学科)、筑駒中、開成中学、麻布中、駒東中など。