文系=営業(??)

大学受験で文系にいくとそのあとは営業職だ、などと言っている人達がいます。
だいぶ不正確です。
文系から、初職でSE(システム・エンジニア)という人もけっこういます。
文系出身で、内定のときに「あなたはシステム部になるだろう、そこでSEね」のように言われた人もいます。
また、文系出身で「市場調査」的な部門にいく人もけっこういます。
さらに、「宣伝部」的な部門にいく人もけっこういます。
例;サントリー宣伝部、電通の「クリエイティブ(部)」
この2つは営業ではまったくありません。クリエーターです。
また、「市場調査」的な部門、これも社会調査を筆頭とした「調査」をできる人ということになります。
市場調査的・調査関連部門は例えば電通の「R&D局」。これはリサーチ&ディベロップメントの頭文字、つまり“調査(研究)・開発”部です。

文系出身でその部署にいく人もかなり多いです。

このように「文系=営業」
そういうことを言っている人達がいるのですが、それはずいぶん雑な説。
(それがお分かりいただけると思います。)

職場での初期は、大学名や学部名でいくらかやはり見られています。

営業にまわされがちなのは、中堅私大以下で、文学部・商学部。(中堅私大+法学部)

クリエイティブ関連は、早慶などの文学部、上位国立大学の文学部、美術系統出身、または学生時代に「学生~コンテスト」で実績のある人。

「調査部門」は、東大、京大、一橋などの経済学部、社会学関係、法学部など。

銀行系の総研は、東大、京大、一橋などの経済学部、社会学部などの出身者に対してアプローチしています。

このように、文系=営業ではありません。

具体的には
文系出身で最初からSE。
文系出身で、サントリー宣伝部、電通の「クリエイティブ(部)」=クリエーター。
文系出身で電通の「R&D局」。=市場や業界についての調査部門。
銀行が母体の総研(=東大、京大、一橋などの経済学部、社会学部などの出身者)