あるオンライン塾の「塾長」が、東大でも暗記数学だけで受かると言っています。
その証拠として「暗記数学だけで自分で解いてみた」。
答案も挙げてはいました。
しかしその答案は、空欄、捨て問だらけ。
解ききったのは1題だけ。
しかも後半の重要な論証が甘い。
さらに(1)だけ書いた別の大問についても
「値が合っていれば」~などと言っている。
その問題のカギはむしろそこ。
重複、除外についてきっちりできるかどうか、「それ」を問うている問題。
「どうみたか」、「なぜそうカウントするか」「考察を全部つくしたと採点者がはっきりわかる」書き方になっているかどうか。そして最後にカウントがきちんとあっているかどうか。
なのに「値が合っていれば」。
値が違った場合、おそらく40%くらいまでしかもらえないでしょう。
勝負事、受験、競争で「たら、れば」。
1完しかしていない、そのあるオンライン塾の「塾長」の東大数学の答案、採点してみました。
15点
4点〔*(2)白紙〕
7点〔*(2)白紙〕
3点〔*(2)以降白紙〕
そのオンライン塾の塾長の答案の合計点
29点/80点満点。
「暗記数学だけで受かる」?
この年の東大の文系数学ですが、わたしの教え子さんの1人は第一問と第三問を完答しています。もう1人の生徒さんは第一問、第二問、第三問の3完しています。わたしの生徒さんは
53点
と
60点オーバー
です。
これとは別の、ネット動画で宣伝している個別塾の塾長は、「東大で平均的な受かり方は、英語で60%(70点ちょっと)とること」などと言っています。
東大の2次の英語で70点ちょっと(60%)、文系だとそれは英弱です。
他に気がかりな科目があったら、落ちます。
わたしの生徒さんは、東大の2次の英語では80点オーバーを取っている人が多いです。
*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格 。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。
わたしのやっている家庭教師センターとしての2020年入試での実績。
東大、理1(48名)合格。
東大、理2(11名)合格。
東大、文2(18名)合格。
東大、文3(8名)合格。
東北大学、医学部、医学科。合格。(*わたしが担当した方とは違う方。)
防衛医科大。合格。
国立大学、医学部、医学科=47名(実数)合格。(上記を除く)