受験における偏差値の妥当性。大学受験、中学受験。東大、慶応、早稲田。

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画像のような、数値のズレも話としてはあります。
それどころか、もっと根本的な話もあります。
キーワードは、偏差値、正規分布、検定。

「偏差値」というものは、集めたデータが非常に多くまた「正規分布」に従っていないと順当なものはでません。
「偏差値」は正規分布が事実上の前提となります。
そしてその正規分布は、総量が多い、集めた基準、集め方が同じ、というのが条件になりやすいものです。
たとえば、ある大きな工場で作った缶詰の重さ、たくさん収集したある同じ生物の体長など。
さらに「偏差値」の事実上の前提となる「正規分布」とは、データをプロットしたもので、そのデータは「左右対称」になっています。

正規分布になるものは、「差を生み出すものが偶発的」、さらに平均値がデータの真ん中になるようなもの。
こういう特徴も持っています。

つまり、一定の基準でいっぱいつくりだされている(たまに偶発的なエラーでズレたものが出てくる)、または「自然に放っておかれていて、数がいっぱいある」。
「こういうもの」でないと正規分布にはなりません。

では、学力とは、正規分布するものでしょうか?
さらに、「偏差値」の事実上の前提となる「正規分布」とは、左右対称形のものです。
「学力の分布」が左右対称形になりますか?

根本的に、「学力」を偏差値で考えるということ自体、無理があるわけです。
(適用はあまりできないものに、強引に適用している。)

現実的には、偏差値、正規分布とは、「製品」や「農産品の安全度」に関して無作為抽出をしたときに出てくるものです。
そして、「偏差値」が大きすぎるもの、小さすぎるものが想定より多く出ていないかをみる。
そうして、「偏差値が大きすぎるもの、小さすぎるもの」が確率以上に多く出ていなければ、工場のシステムは問題ない、農産品の安全度のシステム・検査・物の信頼度に問題はない(検定)。
そのように考えるためのものです。
製品は「自動的に」作り出されています。農産品は同じ基準で大量につくられています。
人間の学力が、それと同じですか?

実戦的にも、東大・京大・一橋の出身者は、偏差値の話はあまりしません。
するのは「実戦模試で名前載ってなかった?」「オープンで名前載ってなかった?」です。
「名前が載っている」は、「偏差値」ではありません。
「順位」です。
(学校別模試での順位です。)

そして、実際に東大・京大・一橋に入ると「会ったことはないけど名前を見た覚えのある人」と会うことになります。
それは、実戦模試やオープンでみたから。
(わたしも英語は載ってました)

東大・京大・一橋の出身者は、偏差値の話はあまりしません。
そういった大学の出身だといっていて、普通の模試の偏差値のことしかいっていない、河合塾の全統記述模試の偏差値を誇っている。でも「実戦模試で名前載ってなかった?」「オープンで名前載ってなかった?」の話をしたことがない人。
それは「その世界」にいなかった人の可能性もかなりあります。
(東大・京大・一橋の新入生・出身者の実態と食い違っています。)
*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格 。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。

わたしのやっている家庭教師センターとしての2020年入試での実績。
東大、理1(48名)合格。
東大、理2(11名)合格。
東大、文2(18名)合格。
東大、文3(8名)合格。
東北大学、医学部、医学科。合格。(*わたしが担当した方とは違う方。)
防衛医科大。合格。
国立大学、医学部、医学科=47名(実数)合格。(上記を除く)

f:id:ak1kbs:20201004003749p:plainセンター型模試での得点分布の例⇒https://ak1kbs.hatenablog.com/entry/2020/04/09/111454