「共通テスト」や私大の入試は選択式が多くなっています。
そこで、「@番が正解のことはほとんどないから飛ばせ」「迷ったら@番をマークしろ」
こういったことを言っている指導者もいます。
古い時代には、いくらか通用する面がありました。
当時代ゼミの講師をやっていた人や、勉強法関連の著作でちょっと有名だった人などもそういったことを言っていました。
古い時代その当時でいうと
「選択式で、(ア)や(1)が正解のことは非常に少ない」「だから無視してもいい」。
「当時は」その傾向もありました。
しかし今はもう通用しません。
なぜかというと今では、同志社、立命館、早稲田が、(1)・(ア)が正解という問題を出しているからです。
また「「共通テスト」や私大で迷ったら、@をマークしろ」。
「センター試験の正解を書きだしていったら傾向があった、それが根拠だ」
こんなことを言っている指導者たちもいます。
ですが、サンプルが少ない場合は、「ただのブレです」。
センター試験の「正解」の番号に偏りがある。
これを主張するには、ただ足しただけでは無理です。
有意差があるかどうか、が重要になります。
例えば5人のあるグループと別の5人のグループに、20人のタレントの写真をみせて
「誰が一番外見がいいと思いますか」と聞いたとします。
偏りがあったとしてそれをもって「日本人が、外見がいいとする人はこの人である」と主張できますか?
または「ある傾向のXグループと、別の傾向のYグループでは選択が~~である」と断言していいですか?
ただのブレですよね。
「「共通テスト」や私大で迷ったら、@をマークしろ」。
「センター試験の正解を書きだしていったら傾向があった、それが根拠だ」
「AはXになりやすい」、これが言えるためには、10個データを足したり、書き出せばそれでいいのでしょうか?
ちがいますよね。統計学がいる。
そして、「センター試験の正解の選択肢には偏りがある」と主張するには
(ア)~(エ)の4つの間には「有意差」がある。
これがいえないといけません。
さらに「有意差」を示すには、「発生率にあり得ない差がある」これをいう必要があります。
そのためには、検定とp値が必要です。
「少数のサンプルゆえのただのブレ」、ではないとするためにはこういった統計処理が必要です。
「「共通テスト」や私大で迷ったら、@をマークしろ」。
「センター試験の正解を書きだしていったら傾向があった、それが根拠だ」
こういったことを言っている指導者たちもいます。
合っていますか?
ちゃんとわかっている人たちでしょうか?
当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。
<当家庭教師センターの2020年入試での実績>
東大、85名、合格。
国立大学、医学部=52名(実数)合格(旧帝大含)
早稲田大学、262名合格(2020年の全合格者数)
慶応大学、173名合格(2020年の全合格者数)