日本においては、この20年弱大学でマイナー、変わった名称の学部がよく出てきます。
その根本的な原因は、(旧)大蔵省、財務省が渋ちん(ケチ)だから、です。
新しいことをやっている(風の)学部名、構成にしないと、(旧)大蔵省、財務省がお金を出さない。
文部科学省もGOサインを出さない。
「だから」です。
つまり、大学側からいうと「学生数の拡張」「教員ポストの用意」、この2つをしたいときには、マイナー、変わった名称の学部をつくって、「新しいことをやっている(風)」にしないと、それができない。
こうなっているということです。
とくに学生数の拡張については、なかなか文部科学省がOKといわない。
しかし大学側は経営上から、それをしたい。
少子化するのはわかっている。だから学生数の枠を早めに増やしておきたい。
「学生数の拡張」を文科に対して「通す」には、「新しいことをやっている(風)」にする、これしかない。
その結果、変わった名称の学部が出てくるのです。
また「教員ポストの用意」これについては、たしか中曽根政権のころに、修士の枠を増やした。
しかしその後の仕事の用意はなかった。
博士課程までいったが、大学の常勤の教員にはなれていない人もけっこういました。(オーバードクター問題。「ポスドク」の方が適切でした。)
それについておくればせながら大学側が動いたわけです。
しかし、文科と財務省が渋ちん(ケチ)なので、こちらに関しても変わった名称の学部をつくって、「新しいことをやっている(風)」にしないと、「教員ポストの増加」がまったく実現しない。
このように、変わった名称の学部をつくって、「新しいことをやっている(風)」にしないと財務省、文科がOKと言わない。
これが理由です。
(この話、原因のことをいわずにバカにしたり、変わった学部名リストを作ったりしても、それはただの雑談です。)
したがって、基本的に特にこの約15年以内につくられたマイナー、変わった名称の学部と言うのは「学生数をふやすため」と「(教員になれていない人間に)教員のポストを用意するため」の学部です。
「総合~」
「情報~」
「~~デザイン学部」
「人間~」
「教養~」
こういった学部は基本的に、渋ちんな(ケチな)財務省・文部科学省に対して「学生数の拡張」「教員ポストの用意(教員ポストを増やして与える)」をこの2つを「通すために」つくった学部です。
名称上はそれに当てはまるが、問題があまりないのは
一橋大学の社会学部。
東大の教養学部(専門課程)
大阪大学の人間科学部。
早稲田大学の人間科学部。
*早大の人科は、学内的な「立ち位置」は微妙ではある。
*内容は充実の方向にいっている。
*橋本健二(教授)がいる。
(京都大学の総合人間学部)
*京都の総合人間は、「とくになにもやらないで終わり」になる人も一定数いる。
くらいのものです。
*「学際」は若い人間がいっても「はっきりしたものはなにもしないで終わり」になりやすいです。
なお早稲田大学の国際教養学部は企業からのウケはまずまず良いです。
(企業からはICUみたいな評価のされ方をしている)
修士以降だけですが
東大の新領域、とくに情報学環は、武蔵野美術大学、日大、東海大学からの進学者もわりといるとのことです。
一橋大学の社会学部、東大の教養学部(専門課程)、大阪大学の人間科学部、早稲田大学の人間科学部、早稲田大学の国際教養学部あたりはほぼ問題ないです。
しかしそれ以外の変わった名称の学部は基本的に、「学生数の拡張」「教員ポストの用意(教員ポストを増やして与える)」を「通すため(だけ)に」つくった学部です。
修士以降だけですが、東大の新領域(とくに情報学環)もそれです。
東大の新領域とくに情報学環は、武蔵野美術大学、日大、東海大学からの進学者もわりといるとのことです。
東大プロパーの人はあまり「新領域」には進学しない。
東大の新領域の情報学環は、京大の「総合人間学部」的で、武蔵野美術大学、日大、東海大学からの進学者もわりといる。
東大の新領域は、高専から学歴ロンダリングした期間講師(有期准教授)が問題言動をしたりもしてますし。(最終的には期間の前に解雇)
*東大の新領域は、オーソドックスな教員をつれてこれない側面がある。
<当家庭教師センターの2020年入試での実績>
281人中。
東大、85名、合格。
国立大学、医学部=52名(実数)合格(旧帝大含)
早稲田大学、262名合格(2020年。複数学部合格をカウント)
慶応大学、173名合格(2020年。複数学部合格をカウント)
当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。)
プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。