大学は偏差値で比較するか、就職で比較するか?(阪大・文学部、東大・新領域など)

学校の「上下」のようなことに関して、偏差値をいつも持ってくる人もいます。
そしてその偏差値は、全統記述(河合塾)か駿台全国模試の偏差値。
しかしこの指標は、偏差値オタクと言ってもいいでしょう。
子供が、「オレの方がポケモン持ってるもん」とか、「ネットゲームのレベルおれカンストしてるぜ」、と言っているようなもの。
(学校比較でいつも偏差値を持ってくるのは、こんな感じの子供っぽい数値オタク)
現実には、学歴が意味をもってくる、その大学の価値の上下ということが出てくるのは就職のときでしょう。

そして就職の際企業が見ているのは
(A)基礎能力がある。(B)上が言ったことに文句を言わず(質問せず)ガシガシ動ける。(C)変人ではない。(D)価値観が常識的。
だいたいこのあたりです。
もちろん企業側にも思い込みなどはあります。
学歴(+学部)は上記(A)、(D)、(C)あたりの指標にもなっています。
企業側の条件に当てはまらないことが多い、また企業側に「思い込み」があるケースとして多いのは、文学部出身者に関してです。
また(A)に当てはまらないとして、すでに評価が低くなり始めているのはAO入学です。

ここで文学部に限らず、「就職に関して割が悪い学歴」を考えてみると

一番割が悪いのは
名古屋大学の文学部
阪大の文学部。

割が悪い第2位は
京大の総合人間の修士
東大の新領域(修士以降だけ)

以下
慶応大学の文学部
早稲田の文学部

以上6つは就職のことを考えるとかなり割が悪いです。
修士2つ以外は、入試を突破して入るのがそれなりにきついのに、就職は弱い。
まるでクソゲー
(名古屋大と阪大の文学部の人の近年の就職先上位は地方公務員)

京大の総合人間の修士卒も就職は弱いです。(年によっては一番多い就職先が「西松屋」。それ以外の年でも「聞いたことない所」が50%近い。)

東大の新領域は存在を知らない企業関係者もいます。
知名度」でいうと早稲田の人間科学と同じくらいか、さらに知名度がないかくらいです。
ですから、有名大学の工学部から新領域(東大・修士)という経歴だと、「よほど理系では通用しないと、大学4年間で判明しちゃったんだな」という感じになります。
(まず「なんで工学研究科卒じゃないんだ」となります。)
企業関係者は、東大の新領域に対しては他大学のAO入学者と似た印象を持っています。
東大の新領域は、「柏」キャンパスの方も理科大出身者がけっこう多いですし。
(メッキがはがれやすいという意味では、非推奨加減でいうと、新領域が「上位」にきますね。)

就職でかなり割が悪い
東大の新領域、阪大の文学部、京大の総合人間の修士名古屋大学の文学部。
就職先が弱い。

(お気を付けください。その方向に「進む」のはクソゲーです。)

当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。

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<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。

259人中。
東大87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)含む。

早稲田大学267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。*進学したのは2名。進学しなかった人の「進学先」:東大・理1=5名。東北大学・医学部=1名。
一橋大学、11名合格。東工大、10名合格。