「高学歴な人間は他人を蹴落とすことを考えている人が多い」こういった意見をわたしはこれまでに複数回目にしました。
高学歴な人間の価値観・感覚を残念ながらまったくわかっていない意見です。
大学受験のときにそれなりに仕上がってくると、全統記述の偏差値は見なくなります。偏差値=相対値。しかしその相対値は見なくなります。
そうして「全統記述だったら一回は数学200点(満点)取ってみたいよなあ。」こういったことを考え始めます。この感覚のどこに「他人を蹴落とす」があるでしょうか?
私の周り(受験時代)もわたしの生徒さんにもこういうことを考えている人は結構います。「全統記述だったら一回は数学200点(満点)取ってみたいよなあ。」
これのどこに人との競争、他人を蹴落とす、があるでしょうか?
また文系で東大志望者だったとしても、厳しめに採点されて過去問や大学別模試で毎回290点以上とれていれば、相当の異変がおきてもその人は基本うかります。
ですから、「2次で合計@@@点はいるな」という考え方をします。
これについても、どこに「他人を蹴落とす」という要素が入っているでしょうか?
大学入試で仕上がったところまでいくと「得点開示が楽しみ。二次で300点取ってみたいんだよなあ(東大)」「得点開示が楽しみ。合計点で780取ってみたい。近い点になってねえかな(一橋)」
こういうことを思い始めます。
わたしの生徒さんにもいらっしゃいました。
「東大の2次で300点オーバー目指します」
この生徒さんは地理歴史以外の3教科でもう東大2次で合格最低点を越えていました。
これらにも、どこに「他人を蹴落とす」があるでしょうか?
ここまでで書いてきたことが、高学歴の人間の感覚です。
「他人を蹴落とす」という要素はないんです、自分で高い基準を設定し、それができたら楽しいなあ、これなんです。
(*小ネタですが、わたしは小学生のときから上記に類することを自分で考えてました。小学校のテストで「92点はぎりぎり許容。94点以上取り続けないとなあ。80点台は「切腹もの」」これを小6のときに思っていました。別にわたしの親は教育ママ、教育パパではありません。自分で小6のときにはその基準をつくっていた。なお幸い「切腹」はせずに済みました。)
「高学歴な人間は性格がわるいことが多い。」地元の同級生でこういう感じのことを言っている人はいます。次にこちらについて考えてみましょう。
いったんスポーツでの場合に話を変えます。
高校の運動部でレギュラーだった人はたいてい「50メートル走?男だったら6秒3とかだろ、そりゃ」こういうことを言います。
学力・学歴についても同じことが起きているだけです「私立うけるとちょっと恥だから受けたくなかったんだけどねえ、でも受けちゃった(開成高⇒東大の人の場合)」
「センター試験?700超えなかったんだよねえ、ちょっと弱かった。(東大・京大・一橋・東工大生の場合)」
「センター試験?細かい点数覚えてない。覚えてないから680点(800点満点時代)とかだったんじゃないかな(東大・京大・一橋・東工大生の場合)」
しかしこれを聞いた人は自分はそれができないので、「自分がけなされた」、「いやなことをいわれた」と取る。
しかし上の3つは各人が自分の持っている基準のことを言っているだけです。
他人を攻撃なんてしていません。「自分は@@@という基準は下回りたくない」、「@@@@という基準が、自分にとっての普通の基準だ」これを言っているだけです。
さて、「高学歴な人間は性格が悪い」、これも合っているでしょうか?
当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。
259人中。
東大、87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
*東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)を含む。
早稲田大学:267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
*慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。
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