医学部志望者、特に国立大学医学部を第一志望としている生徒さんに対する指導の経験、これが蓄積されてくれば、「配点パターンと現実の難易度の組み合わせ」これは大学や予備校が出しているものを見直したり、調べたりなどせずとも瞬間的に出てきます。
<パターンA>
1次600点~800点
2次500点未満。
面接の配点比がちょっと高め、さらに「調査書」を点数化していたりする。
=国公立大学・医学部、最下層。
<パターンB>
1次:450点
2次:150点x3、面接150点(100点)
=旧帝大のちょっと下くらいの国立大学・医学部。
<パターンC>
1次:500点
2次:1000点、面接150点
=旧帝大など。
(注:難易度的にはパターンBに近い国立大学・医学部の一部も「このタイプの配点」のことがある。)
ちょこちょこ、最初の<パターンA>の配点のことだけいって「これに対応できれば国公立大学・医学部に受かる」みたいなことを言っている指導者がいたりします。
まず、配点パターンの類型が頭に入っていない時点で、国立大学・医学部志望者の指導経験がかなり少ない指導者であることがわかります。
さらに、「そんな基準の」指導者の言っていることに従って国公立大学・医学部を志望すると、「医学部に受からないで終わってしまいます」。
理由・原因は単純です。
そんな指導者が言ってる配点パターンは国公立大学・医学部、最下層だからです。
普通受験というのは、高めの所を目指して勉強して、例えば高3の11月とか共通テスト後に志望を下げる、こういうものです。
しかしそういった指導者の言うとおりにやっていくと、高3での到達点が「よくても国公立大学・医学部、最下層」。
となるとちょっとしたイレギュラーがあったら、「出願できる国公立大学・医学部がない」、必然的にこうなってしまいます。
最初の<パターンA>の配点のことだけいって「これに対応できれば国公立大学・医学部に受かる」みたいなことを言っている指導者、そんな指導者についていくことはかなりリスキーだとお分かりいただけると思います。
さらに、国立大学・医学部・医学科志望者を多く教えたことのある指導者は、「@@大学(医・医)合格」という表記をします。
なぜかというとちゃんと生徒さんが「医学部・医学科」に受かりました、と明記するためです。
「医学部・健康学科」、「医学部・保健学科」、「医学部・看護学科」じゃないですよ、これを示すために「@@大学(医・医)合格」という表記をします。
逆にいうと、「医学部・健康学科」、「医学部・保健学科」、「医学部・看護学科」を勧めたり、「医学部合格」とだけ表記する指導者は、「医学部・医学科」の合格実績の乏しい指導者です。(ご注意ください。)
<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。
259人中。
東大、87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
*東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)を含む。
早稲田大学:267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
*慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。
当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。
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