ユーチューブでの大学受験、問題集レビュー・勉強法の欠陥。

たとえばユーチューブなどで、大学受験に関して参考書レビュー、その他情報、勉強法などの話をずっとしている塾関係者などもいます。
しかしそういった動画には看過できない問題点もあります。
やるべき問題、「問題集」に関しての基準が低すぎる
数学、英語、物理に関して、ちょっとレベルが高い問題集についてすぐ「よほど志望が高いごく一部の人以外やらなくていい」
こういった発言が多いです。(この手の発言が多すぎます。)
本命が、旧帝大のちょっと下の国立大学または中堅私大だったとしても、「その基準」だと、「リードできる科目」はうまれません
また、ネット動画のそういった基準を信じてやっていくと、「傾向変化したときに」本番で点数がボロボロになったりします。

たとえば

・意見表明英作文は出てなかったのに、自分が受けた年は出た。
*地方国立大学で、そうなることがあります。和文英訳だったのに、急に意見表明英作文になる。
*偏差値50台の国公立大学も、「自由英作文」を急に出す、こういったことが起きています。

・ずっとわりと普通の英作文だったのに、急に「英語で書かれた講義紹介を読んで、その講義を選んだ理由を英語で書け」になった。
例:東北大(2013年入試)。

・出題タイプがだいぶ変わってしまった
例:東大。2018年~(急に“文脈上または文法的に不適切な箇所をマークしろ”という問題を出してきた。)

・それまでは、日本語で指定があるか、簡単なイラストの内容を説明しろという英作文だったのに、急に“写真をみて話を考えて英語で書け”みたいな問題を出してきた。
例:東大(2013年)

・英英問題(設問文まで英語)なんて出したことなかったのに、英英問題になっていた。
例:金沢大。

・いままでは手を付けてみれば解答は進むという数学の問題だったのに、数学が文系の試験なのに「理系受けてるのか??」みたいな問題になった。
最適な方針を思いつけないと、絶対に解けない問題が出た。
例:阪大・文系(2014年、2015年)。

・高校の数学として解くとけっこう時間がかかってしまう。出してきた問題の50%が、数学パズル本の解き方だとするっと解ける問題にしてきた。
例:慶応SFC。

・数学で、「京大か?」「東工大か?」みたいな大問が出た。
例:明治大学(理工)
*明治(理工)では、そのレベルの問題がちょいちょい出題される。
*大問1つが「京大か?」「東工大か?」みたいな問題。

ネット動画の指導者たちがよくいう「標準問題集@周!」「むずかしめの問題集は、ごく一部の人以外やらなくていい!」だと上記のように出題内容が変わった時に、英語や数学の点数がボロボロになります。
そもそも、ああいった基準だと、「リードできる科目」は形成されません

さらに、ユーチューブの場合、超高学歴を得た人を1人呼んできて、話を聞く。
有名大学卒の人が自撮り動画で受験のことを語る。
こういったものが多いです。
ユーチューブのそういった動画はつまるところ、サンプル数=1
サンプル数1で「@@したら、XXX大学医学部に受かる」
そんなことは断言はできません。
統計学が身についていれば、サンプル数1の「お話」なんて特殊性、誤差だらけで意味がない。
こう分かります。
しかしユーチューブなどでは、超高学歴を得た人を1人呼んできて、話を聞く。
有名大学卒の人が自撮り動画で受験のことを語る。
サンプル数=1。こういった動画が多いですね。
つまり、統計学がまったく身についていない人が動画をつくって流している。
こうなってしまっているわけですね。

<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。

259人中。
東大87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)含む。
早稲田大学267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。

当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。

講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。

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