都立高校、公立高校、上位・最上位高の問題点。大学進学実績がいまいち弱い、入学偏差値のわりには実績が悪い理由、原因。(ちょっと分析)

都立高校の最上位ゾーンの高校、おそび公立高校の最上位高、これらは入学偏差値の高さからみると正直、大学受験の結果・大学の進学実績はものたりないです、入学偏差値のわりにはちょっと弱いです。
前回書いたように、都立西高校浦和高校レベルでも「浪人になって、(それでも)早稲田に受からず、その下のランクで受験がおわった」その率が60%くらいあるわけですから。
今回はその理由・原因、背景について考えてみます。
(なお、都立日比谷高校でさえも、現役東大合格率で、「浪人してもOK」の麻布高校に負けています。)
これには大状況も影響しています。
都立高校、公立高校の上位生、最上位生は生徒さん自身、また親御さんも、「上位私立一貫校のレベル感」がわからない。
(でも大学受験ではその人たちと競うことになる。)
この大状況も関係しています。
ちょっと説明をします。
「私立一貫校のレベル感を多くの人が分かっている」のは、「東京都内の文京区や豊島区や千代田区・新宿区・中野区などごく一部の、都内の中心地で育った人くらい」、これも原因としてあります。
もちろん、都内(それと関西の一部地域)は私立中学受験率は高かったりはします。
しかし実際に私立中学受験をして、上位私立一貫校のレベル感を持っている人の「率」はまだ低いです。
たとえば、昭島や青梅、福生あたりの東京都北西部に住んでいる人たちが大挙して私立中学受験をしていますか?
足立区、北区、町田市、八王子市に住んでいる人が、大挙して私立中学受験をしているでしょうか?
「うちの小学校は、私立中受験率は50%なの。」
それは都内で限っても、「全体からみれば」ごく一部の世界のことです。現実には文京区や豊島区、新宿区など限定です。
山手線(+地下鉄、中央線沿線の一部)あたりだけの話なのです。
そのため、都立高校、公立高校のほぼトップ高に進んだ場合でも、私立一貫校のレベル感をはっきりは実感していない状態で高校に行きます。
中3のときに都立高入試で点数をとれそうならば、学区はない状態で、上位都立高校をうけて進学します。
ですが、私立一貫校のレベル感は知らないで高校に進むわけです。
ところが、大学受験では、私立一貫校の人たちと競うことになります。
例えば、早稲田大学の理工系の合格者数1位は、開成高校です。
受験先が東大でなくても、こうなります。
開成高校の人たちと戦えないと、早稲田の理工系もきつくなってしまうわけです。)
「自分は西高(都立西高校)だし。」
「自分は浦高(県立浦和高校)だし。」
そう思うとは思います。(その自意識も当然だと思います。)
でも大学受験では、開成高校麻布高校の人と同じ大学を受けることになります。
たとえば、開成高校麻布高校の人のレベル、具体的に知っていますか?
また、高校の知っている先輩が浪人になってませんか?
いっぽう、中学受験の偏差値で50ちょっとの女子高から、現役で早稲田にいっている人はいくらかいます。
自分の先輩は浪人してて、偏差値50ちょっとの私立女子高の人が現役で早稲田にいっている。

なお、たまに筑駒高、開成高、渋幕高出身であるのをアピールしている指導者もいます。
ただそういう人たちが、オリジナルテキストのことを全く言っていない場合は、入試研究をしていない指導者です。
(自分の体験談、感覚だけいって営業をし)来た生徒さんには、市販書だけを大量にやらせて、それで指導料をとりたい、そういう人です。(ご注意ください。)

<ポイント>
都立西高校浦和高校からは「浪人になって、(それでも)早稲田に受からず、その下のランクで受験がおわった」
こういう人が60%くらいいる。

・早稲田の理工系以上から上の大学・学部を受けると、最上位私立一貫校の人と競うことになる。

・高校の先輩、浪人になってませんか?

・中学受験の偏差値で50ちょっとの女子高から、現役で早稲田にいっている人がいくらかいます。(毎年)

(たまに筑駒高、開成高、渋幕高出身であるのをアピールしている指導者もいます。でもオリジナルテキストのことを言っていなかったら、入試研究をしていない指導者です。)
(自分の体験談とか感覚をいって営業するだけ。そして来た生徒さんには、市販書だけを大量にやらせて、それで指導料をとりたい、そういう「指導者」。ご注意を)

<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。

259人中。
東大87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)含む。
早稲田大学267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。

ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回。

当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学はできず。)
プロ家庭教師

講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。

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