上位公立高校の「ゆるい場」っぷりには要注意。

公立高校は、入学偏差値が高くてもどうしても甘い場になります。

これがもし私立高校だったら、大学受験の実績でアピールできなくなったら受験者が減ってしまいます。
また「受験層」も下がってしまい、さらに大学受験の実績が落ちる。だから注目されなくなる、受験者が減るという負のループに入ってしまいます。
*その実例:私立武蔵、城北埼玉高。

しかし公立高校は学校側からしてそこまでの緊張感はありません。
そこそこ以上のレベルの公立高で、定員割れしたということはほとんど起きないですし。
基本的に公立高は入試が2倍弱くらいの倍率にずっとなっています。
これには、費用のやすさ、わが子に1時間かかる通学はさせないと考えている親御さんの多さなども関係しています。
住んでいる地域によっては、近くにはまずまずレベルの公立高が1つしかなく、落ちてしまうと「スポーツ学校レベル」の私立高しかない。
「それでも」、その近くの公立高と近くの「スポーツ学校」な私立高校だけ受けなさいという親御さんもけっこういらっしゃいます。
(わたしの生徒さんにもいらっしゃいました。高校受験のときの進学先は「スポーツ学校」な私立高。
ただわたしが担当して、初期は早稲田の興味のある学部ならいいかなあという気持ち⇒一橋を意識⇒東大と早稲田を受けてすべて合格。
高校で長い通学時間はNGという親御さんでした。高校受験で「スポーツ学校」な私立に⇒わたしが担当して、東大合格。)

また公立高校入試は(都立の独自入試作成などをのぞいて)難問を入試で出すと「問題になってしまいます」
しかし私立一貫校は12歳が受ける中学入試で「特殊算」という実質1次方程式、連立方程式を出しています。
さらに、私立一貫校は中学入試(受けているのは12歳)で「面積比」の問題をよく出しています。面積比は公立だと中3にならないと出てきません。
また、私立一貫校は中学入試で国語もかなりの長文を出す学校もすくなくありません。さらに内容も「大学受験?」というレベルの内容の説明文を良く出しています。
(例:桜蔭中、開成中、聖光学院中、海城中、栄光学園中)

*上記の学校からも、早稲田大学は受けにきます。

そして内部においても、私立一貫校は大学受験の実績が出なかったら、経営に問題がおきるという緊張感を持っています。
しかし公立高校ではやはり、「健全」、「(全人)教育」「青春」「モラトリアム」(「問題は起きない学校生活」)といったことがキーワードになってきます。

このため、大学受験が、たとえるなら「スポーツの@@大会で@@位には入るぞ」と考えている私立高の部活と、カリキュラムの体育の延長の部活(公立高)が試合する、みたいな状態になってしまっています。

そして、都立西高校浦和高校でも浪人が多い、かたや中学受験の世界では偏差値で50ちょっとの一貫校の私立女子高から現役で早稲田に受かっている、ということが起きてしまっています。

<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。
259人中。
東大、87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)を含む。
早稲田大学:267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
*慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。

ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回。
すでに、「ネット指導」も実施しています。(このブログのコメント欄からもお問い合わせ可能です。)

当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学はできず。)
プロ家庭教師。
講師歴;サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。

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