中学受験偏差値、高校受験偏差値、大学受験偏差値3つの「換算・互換」(?)
半分結論から先に。
「無理です」。
「その3つでは、母集団がまるで違うから」*「データをとったそこに、ぜんぜんいなかったクラスタの分、どうすんの?」
次にいくらか具体的に検証してみましょう。
中学受験:「偏差値で」相対的に定評のあるのは、四谷大塚、合不合の偏差値。
しかし、公立中学から、都立西、都立新宿高校、都立国立高校、浦和高校、横浜翠嵐高校、北野高校(大阪・府立)、県立千葉高、県立船橋高、大宮高校(埼玉公立)
こういった進学をした人は、四谷大塚、合不合の偏差値の母集団には「基本的に入っていません」。中学受験してないから。
(したがって)これだけの分、四谷大塚、合不合の偏差値の母集団の中にはいない。
つまるところ、公立中から、公立入試偏差値68以上の公立高校に行った、そういう人たちという多くの人の分(関東近郊・上位公立高生徒の分を合わせたら、相当の人数になる)は「四谷大塚、合不合の偏差値の母集団には入っていない」「中学受験してないから」。
高校受験:
同じ学年(年)の人が、都内を除けば、ほぼ100%受けます。
となると、公立高校むけ模試の母集団というのは、中学受験で抜けたごく1部の人を除いた、ほぼ全員。
*都内は状況がいくらか異なる。
大学受験:
同じ年の人のうち、約30%はそもそも大学受験を「考えません」
したがって、大学受験用の模試の母集団は「少なくとも同じ年の人のうちの学力上位70%」に限定。
中学受験の偏差値=(都内の一部を除いて)同じ年のごく一部が、母集団。
高校受験の偏差値=同じ年のほぼ全員が、母集団。*東京都を除く。
大学受験の偏差値=「少なくとも同じ年の人のうちの学力上位70%」だけが、母集団。
*河合塾の全統模試なら、実質「同じ年の人のうちの学力上位約55%」、が母集団、と思っておけば大きく外してはいないでしょう。
中学受験の偏差値の母集団=同じ年のごく一部
高校受験の偏差値の母集団=同じ年のほぼ全員(*東京都の一部エリアを除く)
大学受験の偏差値の母集団=同じ年の人のうちの学力上位約55%(*河合塾の全統模試)
「互換なんてできますか?」
(まー、できないだろ、が社会通念・統計的常識ですよねえ。)
記事作成=2024年8月17日、5:52。
記事投稿=2024年8月17日、7:30*予約投稿。