(めずらしく)市販書レビュー。と、指導方針。大学受験、家庭教師、旧帝大・医学部・医学科、合格多数。東大、京大、一橋大。英語、数学。

<今日のつっこみ>
若めのオンライン塾の指導者などは、在籍高校と合格先大学の関連、みたいな話のときに、
「高校偏差値で70以上、中学受験の四谷の偏差値で65以上だと~~」
とかいったりします。

でも、その「ライン引き」って。
そのライン引きでいうと、
灘、西大和、聖光学院、開成、麻布、早稲田中、市川中が
「ぜんぶ同じランク」 
(??)
(*「中学受験の四谷の偏差値で65以上だと」という「その線引き」だと、上記は全部同じグループ、同じランク、ということになります。)

そういう指導者のいう「(高校偏差値で70以上、)中学受験の四谷の偏差値で65以上だと~~」。
その切り方だと、
灘、西大和、聖光学院、開成、麻布、早稲田中、市川中を
「ぜんぶ同じランク」  
っていっていることになるんですけど。 
??

では
<今日の本題>

「英単語帳」
わたしは、基本的に「英単語帳」を指定するのは、一貫校の中3で志望がかなり高い場合と、高2以降で、英語を「放置に近い状態で来てしまった人(定期テスト前に勉強する、ぐらいしかしてこなかった人)」に対してだけです。
(*ご本人・親御さんが、英単語帳がないと不安、というかんじでおっしゃった場合は、ご提示します。)
では、なぜ基本的にはほとんど英単語帳を指定しないのかというと、単語帳で「覚えるのは」、日本人(中高生)には普段ほぼ接点のない、「馴染みのない文字列の暗記」になってしまうことが多いからです。
人間の脳みそは、そういうことは苦手、だからです。
(*なので「英単語帳を早めから何周も~」みたいなことをいっている指導者は、「記憶」について分かってない指導者、です。)

(なお「一貫校中3+志望高い」の人に、英単語帳を指定するのは、覚えるだろう、を期待してというより、「触れてもらう」、「レベル感を知ってもらう」ことを意識してのことで、また、英語放置気味できた人に指定するのは、主としては、大学受験の最低限度を知ってもらう・見てもらい、自覚してもらうため、です。)

「東進、レベル別問題集・英語・長文4」
本文がかなり差し替えられて、「なんでこんなの?」「なんで、こんな古そうで、いまはまず出ない、人文系か、高齢ライターが書いたみたいなレベル低い英文(「化石に近い英文」)に差し変わったの?」。
いまだに、「東進、レベル別問題集・英語・長文」をイチオシしている指導者がいたりしますが・・・
(そういう指導者たちは、実は、こんな風になっちゃった最新版をチェックしてない)

「鉄壁(単語帳)」
収録レベルは悪くはないですが、「デカい」「重い」。
(*ただ、あれだけで、京大、一橋、東大、阪大、神戸大、慶応(経・法)、早稲田(法・理工系)足りる、は「ダウト」ですし。)
*単語帳なんて、やるにしても、移動中に見るとか、隙間時間にとか、「ながら」でとか、そういう類のもの。
*なのに、「デカい」「重い」
(実用性が・・・)

「数学」
フォーカス・ゴールド
高校数学、まだしっくりしてない。解くのにけっこう時間がかかる。
または、「模範解答」を読んだときに、「なんで、そういうこと考えてるの?」「どっからこの公式来た?」となることがわりと多い。
この段階の人にはわりと良い問題集とは言えます。
でも、解答・解説が丁寧な分「厚い」→「重い」。
数学の問題集も、家以外でもやることは、まあまああります。
学校の教室とか、図書館とか、民間の自習室とか。
でも、フォーカス・ゴールドは解答・解説が丁寧な分「厚い」→「重い」。
家以外に持って行って、やるのにかなり不向き。
*家でやるにも、厚いから、ページがはねて、もどっちゃって、「開いたまま」になってくれにくい。
(なお、フォーカス・ゴールドだけやっていて、河合塾の全統記述模試の数学で、偏差値71とかとれるかというと、ほとんどの場合無理です。)

2024年10月21日、11:30に予約投稿。

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