お笑い事務所Y所属、M本、文春に対しての5億円超の損害賠償を求める民事裁判を取り下げる。

お笑い事務所Y所属、M本、文春に対しての5億円超の損害賠償を求める民事裁判を取り下げる。
ほぼ事実なこと、推定も考えあわせ、今後を考える。

M本。
(1)ほぼ事実と確定、事実であることが濃厚なこと。
・事務所(Y興業)の後輩芸人が、名前を事前には挙げず、M本の好みに合っている女性に対して、「お笑いの人間、制作サイド、TVのVIPもくる飲み会やるからおいでよ」と誘う。*誘いがしつこいケースもあった。

・そのVIPがM本であることは、当日にM本が飲み会の場に現れるまで分からない。伏せられている。
*ある年に、M本がめずらしく(はじめて?)九州で仕事があり、仕事おわりの時間帯について、事務所の後輩コンビであるH・H・Dが件の「飲み会」と同じようなアテンドの動きをして、そのときはM本さんも来るよと、誘いをかけた女性たちに「事前に言った」ところ、出席OKを出した女性が1人だけだった。

・「飲み会」では、ある程度時間がたつと、ゲームなど称して、男女のペアを作らせる動きに入る。

・男サイドは、ピンクな行為があるとはじめから思っている。
*ただ、参加女性には「芸能・TV関係者が多い、TVのVIPもくる「飲み会」」とだけ言っている。

・M本に行為をせまられ、女性としては合意がない、というケースが複数あった。
「A子」さんは、M本に行為をせまられ、本番行為には“無理です”といい、手や口でした。*しかしこれも少なくともあとになっては、A子さんとしては合意はない。
刑法(条例)が関係する法実務上では、実際にあった、「それらの行為も」「類似行為」とされることも少なくない。
準@@罪認定、強制わ@せ@認定などされることも少なくない。

・M本飲み会、ほぼぜんぶ行為あり、それも原因の1つで、精神科に通うことになった女性もいる。

(2)民事裁判をとりさげる、とはどういうことか。その理由の多くはどういうことか。
民事で、結果等について、原告にプラスな順にならべると
勝訴>調停にはいり、比較的原告の言い分が認められた>比較的原告の言い分が認められている和解>敗訴。
「提訴」した場合は、原告サイドが民民で話を付ける気がない、もしくは、相手方が「悪質」で、「原告側」はもともとは民民で話を付ける(決着させる)動きをしばらくしていたが、それが進まないので、提訴することにした。
おおむねこのどちらか。
提訴した時点で、「原告にかなり理がある」と考えている。また、担当弁護士は敗訴の確率は低いと考えている、ということ。

裁判取り下げ、とは上記不等式では、どのあたり、となるのか。
M本の事案だと、
比較的原告の言い分が認められている和解>「今回の結末」>敗訴。

社会通念に照らして考えると、
(a)M本サイドは、最初は「勝てる」と思った。
または、
(b)平均的な弁護士が考えた場合は、敗訴の可能性が一定以上ある(やや筋悪な事案・案件)なのだが、M本が「裁判起こせ」と強く言ったため、(弁護士は気乗りしないが)提訴した。(*「結果」がどっちでも、弁護士は、着手金、相談料はもらえる)
(c)「A子」さんの件は、約10年前のことなので、「A子さんの記憶の不確かさ」あたりのことで、「勝てる」とふんでいた。
*「心証」に関して、M本サイド>「A子」となるだろうと、M本側は考えていて、それに自信があった。
(件のがあってから年数が経っているので、“心証バトル”で相手を下げて、相対的に「勝てる」とM本サイドは当初は考えていた。)
*たとえば、そのホテル飲みで出されていたアルコール飲料の銘柄をA子に質問して「こっちの複数が言っている銘柄とぜんぜん違います」とかやる。あとは、ホテルの部屋に掛かっていた絵がどんな絵だったかA子に聞き、「違いますねえ」とか。
こういう“心証バトル”で「行ける」と当初は考えていた可能性はある。

事前はそう考えていたが、「裁判の取り下げ」。

裁判に進んだら「敗訴」の可能性のほうが高い、とM本サイドは考えるようになった。
「敗訴」だけは回避したい、になった。

*文春、A子は、M本に自分たち(女性ら)への謝罪を求めていて、すでにその謝罪に「近いこと」はしている。
なのでやはり、
比較的原告の言い分が認められている和解>「今回の結末」>敗訴。

最終的には、M本サイドは「高い確率で自分側の敗訴になる」と思うようになり、「敗訴だけは避けたい」。

(3)今後どうなるか。
Y事務所の後輩芸人や、タレントじゃないけど、「強者」の横っちょにくっついていることが多い、タレントまがいの人などが、M本復帰みたいな発言をしている。
Y興業から、「近しい人たち」には「M本、TVに戻りますよ」みたいな話がいってはいる模様。

TV局、スポンサー、広告代理店はどうかんがえ、どう動くか。

下品と「笑い」重視のTV局はこの後もM本を出す可能性はある。
ただし、広告代理店が年度によっては作成してもっている、「ブラックリスト」入りはする。
基本的にCM出演オファーをしないリスト(ブラックリスト)、に入る。

大手広告代理店D」は年度によっては、「タレントの素行・属性リスト」を作って、持っている。そして項目は、「彼氏・愛人の有無、よくないクスリ利用の有無、筋の悪い交友関係の有無、車の運転のリスクの有無。(親族に「まずい」人間がいないかどうか。ただこれは、意外とネタとしておさえはするが、GOにすることが多い。)
・彼氏、恋人、愛人が居るのか?
*女性芸能人について、とくにここでリスト化していることが多い。
*既婚女性芸能人で、愛人あり、がかなりまずい。

・上記が、筋が悪いとかはないのか?
や@ざ、反社、元ヤンキー、「怪しげな」「実業家」ではないのか?
(おかしなことをほぼしない、俳優が彼氏、とかは問題なし、扱い。ただ既婚で「愛人」だとちょっと「黒」判定。あまりCMオファーしないゾーン入りになる。)

・よくないおクスリやっていないか。
*噂レベルでも、「あやしさ」が強ければ、リスト入り。

・車の運転が荒くないか。飲酒運転のうわさはないか。
*警察が登場するので、これも結構まずいから。

M本の件も、「下半身ネタ」で、少なくとも10件、なので、基本的に、こういう大手広告代理店(とくにD社)ブラックリスト入り。
ほぼCM出演は無い。
(仮にあったとしても、「ハードなフィットネスクラブのCM」とか、酒のCM、そのへんがあるかどうか)
基本的に、大手広告代理店のブラックリスト入り。

TV局がどう考えるか。
既述のようなケースもある。
しかし、TV番組は基本的にCM出稿してもらい、局に広告料をもらい、視聴者にCMを見せるためのもの。
そういうTV番組に、基本的に大手広告代理店のブラックリスト入りしているタレントを、そんなにボンボン出演させるか?

各業界の1位~5位企業は、M本がメインで出るTV番組のスポンサーにほぼ「つかない」でしょう。
となると、TV局からすると、今後M本をメインでTV番組に出演させると、スポンサー集めの効率がかなり落ちる。
TBSの「世界ふしぎ発見」の真逆の状況、になる。
(TV局の営業部署のおえらいさんからすると、今後のMは、疫病神。TV局の営業部局の上の人とか、ベテランディレクターあたりは、「リスクおって、わざわざM本よばないで、オードリー、ハライチ、三四郎バカリズム、さまーず、伊集院光とか呼べば、その方がいいだろ」みたいな方向になるかも。

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