2022年大学入試対策として、「英検で上の級を取れ!」そう言う指導者は、情報を取っていない。

いまの大学受験の英語の勉強法とのからみで、英検を重視する意見を言っている指導者たちもいます。
しかしその人たちは情報を取っていません。

2021年入試の「方針」を各大学が2020年に表明した段階でも、有名大学で「民間の英語検定」を間違いなく導入すると宣言した所はほとんどありませんでした。

独自の英語の試験を廃止するとして注目されたのは立教大学くらいだけです。

しかもその立教大学

「大学入試共通テストの英語と民間の英語検定の2つのうち、高得点に換算された方を採用する」でした。

そしてその立教に関してでさえ、さがすとなんとかその「換算基準」が出てきて、ちょっと面白いものが出てきました。

上の画像は、共通テストの英語200点と同じ得点に換算されたのは、各民間検定でいうと何点(以上)だったのか(立教大学)を示すものです。
(*立教の公式発表)

また下の画像は、基準となるCSE2.0でのスコアは、英検の「各級」での「得点」でいうと何点と同一なのかという対照表です。

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けっきょく
英検準1級に受かっていて、準1級の証明書を立教にだすと、それは共通テストの200点と同じ扱いになっていた。
さらに気を付けなければいけないのは、準1級以外でもその同じ扱いになりえるということ。
取っていて持っているのが英検2級でも得点が2300点であったなら、それもまた共通テストの200点と同じ扱いになるということ。

ネット動画での「指導者」たちは、「大学入試も民間試験導入で時代が変わった」「英検の上の級をとれ、とれ」などと言っています。
しかし、実際にはいま書いたように、数少ない民間検定採用の立教大学でさえ「英検2級、得点2300点」でOKなわけです。

さらには、立教に限ったとしても、英検のその級やその得点を取るより、正直共通テストの英語で高得点を取る方が簡単です

つまりこの時点でも、「大学入試も民間試験導入で時代が変わった」「英検の上の級をとれ、とれ」は変な意見、実戦的ではない、情報も取っていないなあ、となってきます。

さらに、約2年前の時点でも民間の英語検定を採用しない、と表明していた大学がありました。
東大、東北大、京大は「民間の英語検定を採用しない」と表明していました。

さらに、2022年入試の事実上の正式発表もありました。

「2022年大学入試共通テストの英語で、記述式と民間検定の導入は見送り」
ニュースで流れていました。

・いままで述べてきたような立教の変換の実態。
・2年前の時点での、東大、東北大、京大の「民間の英語検定を採用しない」との表明。
・ニュースで出た「2022年大学入試共通テストの英語で、記述式と民間検定の導入は見送り」。*つまりは、文部科学省は「国公立大学に対して」「英語民間検定試験(英検など使え」「とはいわない」ということ。(私立の一部は勝手になんか英検などを導入してる、にとどまる、ということ。)

ネット動画「大学入試も民間試験導入で時代が変わった」「英検の上の級をとれ、とれ」、こう言っている指導者たち
情報を取っているのでしょうか? 

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<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。

259人中。
東大87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)含む。

早稲田大学267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。*進学したのは2名。進学しなかった人の「進学先」:東大・理1=5名。東北大学・医学部=1名。
一橋大学、11名合格。東工大、10名合格。

当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。

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