言葉の「正しさ」って?国語、慣用的表現

・言っていることが的確である。
的を〔    〕。

この表現に関してほぼ一番古い時期に存在していたのは
「正鵠を失う」(せいこくをうしなう)
です。
これの反対語として
「正鵠を得る」
が出てきました。
それが簡略表現として
「的を得る」
になりました。
(正鵠≒的)
したがって、元々を「正しい」というなら、「正しい」のは
的を「得る」です。(古い時代にあったのは「正鵠失う」)

役不足
役目が実力不相応に軽いこと。
現在ではたまにメディア関係者でも、「自分ではその役目には力が足りていない」というような意味でいうことがあります。
「元々の」意味は、役目が実力不相応に軽いこと。
(いまたまに聞く用法とは逆ですね。「自分にはもっと力あるのに、そんな軽いことに自分を配当するな」。)

・大根役者。
いまだとへたくそな役者という意味になっています。
ですが「元々の」意味は、あたり役のない役者。
一説には、大根を食べて「中る(あたる)」ことはない、そこからきているとも言われています。
大根は食べても「中らない(あたらない)」→「あたり」「役」のない役者=大根役者。

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*当ブログの筆者の略歴;

一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。親に止められ入りなおし進学は出来ず。)
プロ家庭教師
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
合格実績;東大、京大、阪大(医学部・医学科)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医学部・医学科)など