香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)は市民社会をまったく理解できていない、バカ条例。

香川県議会は、「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)というものを今年4月の制定を目指しているそうです。実際に検討委員会が動いている。そして未成年者のネットやスマホの使用時間数や使用時間帯について「指導」・「協力要請」などをめざすそうです。

しかし、これはバカ条例です。

いまの日本は市民社会です。市民社会においては、「特定のグループからみてバカバカしい、またはめいわくと思える行為も、他者の権利を明白・実際に侵害していないかぎり罰せられない・禁じられない」こういうものだからです。(*追記;したがってある成人が、他の成人からみてバカバカしいと思うことをしていても、他者の権利侵害になっていないならそれを禁じられることは基本的にありません。未成年の場合は、この数行後のようになります。)

<世間>または<家父長>的存在が「~しろ」、「~~するな」と「指導」する、それは<ムラ>社会です。少なくとも原理的に現代の日本は<ムラ>社会ではありません。

家庭などで未成年スマホを何時間使うかそれは役所や議会があれこれいうことではありません現代の日本の法体系上それをいえるのはその未成年者たちの「親」だけです。ちなみに原理的には祖父母でさえその(命じる)義務・権利を持っていません。

にも関わらず、条例で何か言おうとする。それは、今の日本の社会は原理的に<ムラ>ではない、市民社会である、それをまったく理解できていない、バカ条例です。

ただ私は個人的にはスマホは時間どろぼうだとは思います。

時間を消費、浪費する。でもなにか身になるものを見ているかというとそれはない。見ている内容のわりに時間は経過している。つまり、時間どろぼうだとは思います。(しかし、香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)は、既述のような理由から、バカ条例です。市民社会の原理をまったく分かっていない。<ムラ>のまま。でもそれは1945年以降廃棄されている。また現行法の「教育・監護の義務権利」の主語とも矛盾している。現行法の「教育・監護義務権利」の主語主体)は、「親」だけ。(*祖父母は、厳密にはその「主語」でない。))

*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格親に止められ入りなおし進学は出来ず。)
プロ家庭教師
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など
合格実績;東大、京大、阪大(医学部・医学科)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医学部・医学科)など

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