「英語関係の語彙力についても、子供のときのことが関係している。」「だから子供のうちから外来語をカタカナで知っていると、英語にも有利。」といったようなことを言う人もいます。
本当にそうかどうか、実例とともに考えてみます。
(1)アイデア(idea)
カタカナ語では「アイデアマン」「アイデアが乏しい」
つまりは「発想」
英単語のideaは「考え」「観念」
idea of X
「Xについての考え」
「Xの観念」
この用法・意味のことが多いです。
(大学入試レベルの英文、大人向けの英語の雑誌において、「発想」の意味でideaと書かれることはかなり少ないです。)
(2)ガバナンス
元はgovern
ガバナンスというと、「組織内の管理システムがよくできている」みたいな意味合い。
しかし英単語のgovernは、科学の話でも使われます。
(3)コンセプト
カタカナ語だと、「この商品のコンセプト(“方向性”)」。
しかし英単語のconceptおよびconceptionは、「概念」。
しかも科学的な話やちょっと哲学的、論理的な話でよく出てきます。
たとえばconcept of time
「時間の概念」
「カタカナ語をよく知っていると英語にも役に立つ」
むしろ「カタカナ英語としての正しくない意味が先に記憶されて、英単語の正しい意味を覚えるのにじゃまになる。カタカナ語の間違った意味に英単語の意味がひきずられて間違う」が起きやすいです。
*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。
2020年入試、合格実績。(わたしが担当した生徒さんに関して)
東北大学、医学部、医学科。合格。
東大、文2。合格。
東大、文2。合格。
開成中学。合格。
わたしのやっている家庭教師センターとしての2020年入試での実績。
東大、理1(48名)合格。
東大、理2(11名)合格。
東大、文2(18名)合格。
東大、文3(8名)合格。
東北大学、医学部、医学科。合格。(*わたしが担当した方とは違う方。)
防衛医科大。合格。
国立大学、医学部、医学科=47名(実数)合格。(上記を除く)