国立大学の医学部の受験者が失敗してしまうパターンはこれです

国立大学の医学部を目指す人は基本的にまじめです。ですが、受験では↓なってしまうことがけっこうあります。

(1)センター試験で、国語、「地理歴史・公民」で「ちょっとまずいな」というレベルで失点する。
とくに国語で「大きく」失点する
場合によっては数学も、想定していた点より20点くらい低い点数になってしまう。(数学2科目で)
数学では、文系の上位生ははやく解けるけど、理系の人だと却ってまわりくどい解き方になってしまう
そういう問題も出ています。
また数2Bが、かなりの問題量のことがあります。
そのため、医学部受験者でも、事前の予定より20点くらい下(数学2科目で)ということが起きます。

(2)(1)のように、「国語」「地理歴史・公民」、場合によっては数学で予定よりかなり下の点数になり、その結果、うける大学を変えざるを得なくなる。

(3)当初の予定からは変えた受験先の2次試験で
化学でバタバタする。
数学で大問1問分落とす
英語がふるわない。

それなりに勉強を仕上げた、国立大学の医学部の受験生の場合、実は2次試験でこわいのは化学です。
物理を完成させないで国立大学の医学部を受けるという人はほとんどいません。
ですが、化学(A)紛らわしいものを出す(B)マイナーなことを出題する
これがあります。
私立の医学部がこういう出題を良くしていますが、国立大学も化学でこういう出題をすることがけっこうあります。
ですので、国立大学の医学部を受験する人にとって実は要注意なのは化学です。

また英語は、盲点になります。
国立大学の場合は、記述の割合が高いので、自分では書けていると思ってもきちんと採点された結果、けっこう点を落としている
これがおきます。大手予備校の普通の模試は、1つの模試で国公立も私立も判定を出そうとするので、「私立的な問題」もだいぶ含まれますしかし国立大学の入試問題はほとんどが記述式です。このように普通の模試を受けているだけでは国立大学英語で、どういう採点をされて点数がどうなる、これを正確に経験することはできません。国立大学医学部を受けた場合、英語では、このこわさがあります。
なかでも、自己採点とのズレがとくに怖いのは英作文です。
国立大学の場合は、英作文をけっこう出します。
さらに、国立大学では、最近は英作文で書かせる分量が増えていたり、「意見を書かせるタイプ」が増えてきました。
こうなってきているので、とくに英作文で減点されるリスクかなり高まっています
そして英作文では、自分ではOKと思っても、実はごっそり減点されている
これがおきます。

(センターで2科目失敗してピンチ→志望変更→変更先の2次試験の(1)化学で、紛らわしいものが出た、マイナーなのが出た、それで大きく失点。
(2)英語は、ほとんど記述式。なかでも英作文きちんと採点される。国立大学英語全体としても記述式ばかりなので英語自己採点とはかなり大きい誤差。これで不合格)
*当ブログの
筆者略歴一橋大学。プロ家庭教師。講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績東大京大大阪大学(医・医)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医・医)、など。