東大・理2、再受験のとき、準備期間はこうだった。

前回は、東大・理2再受験の試験当日のことや数学の出来などについて書きました。わたしは大学生のときに理転しようと思い立って東大・理2を再受験しました。今回は東大・理2、再受験勉強開始時の状況・やったことなどについて書きます。
まず英語。英語は再受験しようと思った時点で、受験のときからの実力の下落はほぼありませんでした。(「普通の受験」のときも英語は得点源だった。)
「普通の受験」のとき
駿台の全国模試(記述式)
一橋オープン
英語は、この2つで成績優秀者欄に名前が載ったことはありました
数学は、レベル高めの問題、高校の範囲外の内容、理系ならやっている内容もそこそこ理解していた。

懸念材料(力が落ちていたもの)
・センター物理。2次試験の物理。
(*数学は大学でもやっていた。けど物理は数年まったくやっていなかった。)
・古文。
・公民。
・センター数学。

まず問題は物理。
「ふつうの受験」が終了してから2年以上経っていた。
勉強しなおしを始めたら、センターレベルさえいまいち「解けなくなっていた」(苦笑)〔物理〕。
つぎに古文。古文は、「受験時代」からきらいだった。
ただ無視や放置をするとセンター試験でけっこう失点する。
再受験の勉強を始めたときに最重要視したのはこの2つ。
3ヶ月弱、物理(センターレベル・基礎問題のやり直し)と古文を最優先。
その合間(またはセンター向けをやる気になれない時)に2次試験向けの数学をやった。
3ヶ月あたりで、物理はセンターレベルならほぼ全分野できるように戻ってきた。
電気のキルヒホッフとか電子については基本も忘れていた。
それ以外の物理分野については、最初からセンターレベルの演習。それで「普通の受験」のころのできにある程度もどってきた。
古文もボロボロはなさそうまで来た。(勉強再開・3ヶ月後くらい。)

この時期のあとは、二次試験レベルの物理、数学をメイン。
物理は、力学については二次のやさしめレベルなら勉強しなおしを始めたらそこそこスムーズに、できるように戻った。
これは、「普通の受験生」のときに、教科書は説明にごまかしがあった、でもそれがイヤで、本格的な理系の人しかやらないような本で、高1のころに勉強していた。
それが効いてくれた。
またこの時期にはセンター数学の数2対策もやった。センター数学がきらいだったから。
数2で大きめに失点する可能性もあったので。
河合塾駿台が出している、「マーク模試をそのまま冊子にした問題集」、*得点分布表とかもついているやつ。
あれの数2のを時間を決めて多めにやった。それだけ。センター数学の数2。

基本的に好き・得意
二次試験の数学、英語。

嫌い、難点がある
古文、物理(だいぶ忘れていた)、センターの数2。

勉強再開3ヶ月までは弱点である後者を最優先。(数2はちょっと後で。)

センターで数科目「やらかす」と足きりもありえる。「それは」回避しないといけないから。
そのあとは、二次試験の数学・物理。(合間などに、センター数学・数2、公民、古文。)
実質の準備期間は7ヶ月くらい。
センター試験の、再受験時の得点率は(おそらく)約84%。
(センターの点数は正確には覚えていない。)
このランクの大学の場合はセンター試験は足きりを回避できればそれでOK。
(東大は、2次試験との合算のときにセンターの総点を110点に圧縮。)

東大の理1・理2は足きりラインは高くはならないので、これでOK。
「センターリサーチ」にも出し(大学生なのに(笑))足きりはないなと安心。
(その年はそうだったという記憶はある。)

再受験を決めたときは、東大・理1か理2以外も受けるかなと思っていた。
かるくその準備もしてはいた。(手続き上など。)
でもけっきょく東大だけ受けることにした。

そのため、センター後~東大・2次までは、二次試験レベルの数学と物理を重視。
(英語も一応はやった。)
(合間に国語も。東大理系は国語が強いと2次試験で意外とリードになったりする。)
(東大の理類受験で国語がいいと、他科目で「気がかりだなあ」くらいならその穴を埋めるくらいにはなる。)
(ちなみに化学は、ほぼ捨ててます(笑))

私が東大・理2を再受験したころは、得点開示はまだありませんでした。
それなりにていねいに自己採点はした。

理2・二次試験・自己採点

英語=95点/120以上

数学=約100点/120

国語=約56点/80以上(現代文が自信をもって書けたのが大きかった)

理科=約60点/120〔約55点(物理)+1ケタ(化学)〕

各科目での勝ち・負けはおそらく、*合格最低点あたりとの比較。

英語=リード20点とか。

数学=リード50点くらい

国語=リード15点くらい

理科=負け10点~15点。

普通の受験のときに、英語は得点源だった。これは大きかった。
再受験のときは英語はほとんど勉強しなおしはしてない。
「普通の受験」だったとしても、いつも全科目やらないとという状態は(かなり)不利。
また、数学もわりと得意だったのも大きかった。
「普通の」大学受験のときに、高校の範囲外のこともいろいろすでにやっていた。
「問題の作られ方」を見抜けることがけっこうある。

東大・理2再受験のときは、数学は4完2半。普通の採点基準なら、東大・2次の数学は100点を超えていたと思う。

英語と数学は、早いうちにレベルの高いものまでいっていた方がやはりいいでしょう。

*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。親に止められ入りなおし進学は出来ず。)
プロ家庭教師。
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。

合格実績東大、京大、阪大(医学部・医学科)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医学部・医学科)など

前回の記事;https://ak1kbs.hatenablog.com/entry/2019/12/07/082807