・計算プリントを絶対に100点に、これで勉強の体力がつく。(ドラゴン桜)
=そのやりかたでは、大学受験の標準問題さえ解けるようになりません。
計算問題は、やることがわかりきっているものです。
一方、標準問題さえ、方針がキーになります。
また解いている途中で再度方針を考える必要が出てきます。
したがって、計算プリント+東大で部分点ねらい。
部分点ほとんどもらえません。
(戦略としてクラッシュしています。)
・現代文を解くときは、いいかげんに(ドラゴン桜)
=アウトです。ぜったいにこの説には従わないでください。
このテクニックでやると、東大はもちろんのこと、東北大でも点が「取れません」。
また早稲田・商学部、法学部、文学部、政経学部で、ひっかけにひっかかりまくって現代文が悲惨な点数になります。
このテクニックでいくと、同志社も国語が原因で落ちます。
現代文を解くときは、いいかげんに(ドラゴン桜)
=このテクニックでいくと
東大、東北大、早稲田・商学部・法学部・文学部・政経学部、同志社大
これらで現代文の点数がボロボロになります。
・世界史、人名はまずは軽視、秋から人名入れれば間に合う(ドラゴン桜)
=危険です。
また東大の2次試験では世界史の〔2〕は各論です、さらに記述問題です。
またマーク式(センター試験・私大)の場合、基本的に聞いてくることは具体的なことです。
すなわち、人名・時代(年号)、事件、かかれた本・絵の名前。
(正誤判定問題も、基本的には具体的なことが事実と違っていて、だからこれは×、と消去される問題がかなり多いです。)
ですから、マーク式(センター試験・私大)では
人名・時代(年号)、事件、かかれた本・絵の名前(文化史)、宗教名、宗教の宗派名。
これらが非常に重要です。
世界史、人名はまずは軽視、秋から人名入れれば間に合う(ドラゴン桜)
=危険です。
・センター試験の数学で角度がきかれたときは
45、60、90、120、135、150、180
必ずどれか(ドラゴン桜)
=「ダウト」
2010年に、18°が答え
がセンター試験で出ています。
また75°が答えになるものも範囲内です。
(また普通の大学入試で、36°が関係しているものも出ています。)
・東大・理1は、英語90点、国語60点(満点が80点)、数学部分点ねらい、これで受かる(ドラゴン桜)
=ダウト
まず、東大の2次試験の英語で90点、これは文系で英語が強い人がとれるかどうかの点数です。
しかも90点というのはそこからちょっと点数が良かったら、年度によっては東大の中の英語の特別グループに招待されます。そういう点数です。さらに近年の場合、東大の2次試験の英語で90点オーバーなら、入学後に英語で最上位ランクとして扱われます。そういう点数です。
東大の2次試験の英語で90点、これは東大・文系受験者の中で、英語が強い人くらいしか取れない点数です。
ドラゴン桜の舞台は、ずっと定員割れしている底辺高。そこの生徒が東大の二次試験の英語で90点、ありえません。
国語60点(80点満点中)(ドラゴン桜)
これも正直「ギャグかな?」という説です。
東大の現代文の採点基準はかなり不明です。わかりません。
また文系受験者でも東大の現代文はボロボロに近い点数の人もけっこういます。
正確には得点開示の「国語の点数」から逆算して、「もしかして現代文ほとんど点無かった?」
この時点で、理系の場合、仮定できる得点はせいぜい40点あたりです。
東大・文系の受験者でさえ、「現代文ほとんど点数もらえなかったのか?」こういう人もけっこういます。
合格者でもそういう推計にいたっている人がけっこういます。
にも関わらず、ずっと定員割れしている底辺高の生徒が東大・理1を受けて、東大の二次試験の国語で国語60点(80点満点中)!
これでいける。
「無いです」
「ほぼ起きないです」
英語、国語で稼ぎ、数学は部分点で、東大・理1にいける!(ドラゴン桜)
以上ことから「無理です」。
*当ブログの筆者の略歴;一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績;東大、京大、大阪大学(医学部・医学科)、名古屋大学(医・医)、東北大学(医・医)、九州大学(医学部・医学科)、筑駒中、開成中学、麻布中、駒東中など。