偏差値64~67の高校の早稲田大学合格率が低すぎる。「その感覚」のままでいくと、受かってもよかったはずの早稲田に受からないままで終わってしまいます。

偏差値が約64~67高校早稲田合格者数をざっと確認してみました。
すると、300人換算でいうと
よくて早稲田合格61人(300人中。*学部重複もそのままカウント)
悪いと、早稲田合格3人、(300人中。*学部重複もそのままカウント)

公立中学、公立高校入試の世界が
・授業やテストで難しいことはやらせなくてもよい(「指導要領」)
・点数だけではなく、なるべく生徒のことを「評価する」方向で。(公立校内の評価基準)
・調査書(「内申点」)、課外活動も重視。点数化・加点(公立高校入試)

こうなっていることが関係していそうです。
大学入試では基本的にペーパーテスト1発勝負です。(とくに最上位大学では)
さらに昔から文部省(および一部政治家、「有識者」)などは「奇問、難問はやめろ」といった姿勢をとり、そういった発言をしています。
しかし、早稲田、慶応、東大、京大、一橋、東工大などは、そんなの半ば無視して、独自性のある入試問題をずっと出し続けています。
*公立高校入試で出た時は正答2%未満みたいなレベルの問題も、上位大学では毎年複数でます。難易度C問題。
(とくに、最上位大学では、難易度C問題を全部捨て問にして受かるというのはほとんどありません。)

また、上位大学になればなるほど、医学部と地方大学の一部以外は公立高校入試とは違って、「調査書」も実質「見ていません」。

しかし公立中学、公立高校入試の世界は
・授業の内容、テスト問題に関して、「難しいことはやらせなくてもよい」(「指導要領」)
・テストの点数だけでなく、なるべく生徒のことを「評価する」方向で。
・調査書(「内申点」)、課外活動も重視。点数化・加点(公立高校入試)

一方、とくに私立の中高一貫校
・入試で調査書でうんぬんは基本的にない。ほとんど見ない。
・大人が解こうとしても解けないような問題も良くでる。
こうなっています。
さらに大学入試、とくに最上位大学は
・実質入試問題1発勝負
・調査書なんて見ていない(医学部、一部の地方大学を除く)
・入試の問題は、ずっと、独自性のある問題。

したがって、大状況としては、公立中⇒公立高と進んだ人だと、正直「いる世界が甘い」。
私立の一貫校の同じ歳の子たちは、「むずかしい問題のペーパー試験の入試1発勝負」で生きてきている。
でも、公立中、公立高校入試の世界は「調査書も重視。学校のテストや入試で難問はNG、なるべく生徒を評価する」。
世界がだいぶちがいます。
さらに、大学入試は、上述のように「独自性のある問題がたくさん出ている入試、その点数で1発勝負」です。
だいぶ違う世界で生きてきていることになります。

しかし、わたしは15歳時点で普通の業者模試で5教科総合で偏差値66くらい取っている人が、早稲田に少数しか進学できていないというのは、個人的にはそもそも不自然と感じています。

想像ですが、
「早稲田、慶応なんて、浦和高校とか、都立国立とか湘南高校とか県千葉の人ぐらいしか無理だろ」
「自分の高校は偏差値違うから、まあ無理」
どうもこう思い過ぎになっているように感じます。
そう思ってしまっていて、本気で早稲田を目指していない。
心理的に早稲田に対して不戦敗になってしまっている。)

中3のときに業者テストで偏差値66をコンスタントにとっていた人と、「いわゆる公立トップ高(*日比谷高校を除く)」の間に本質的な能力差なんてありません。
千葉埼玉、神奈川のトップ公立高は受かるだけなら「よくある問題を解き続け、正答率を100%近くにする」それだけで受かります
地頭はいりません
ですから、千葉、埼玉(神奈川)の公立トップ高にいったのか偏差値66の高校にいったのかこの2グループの間に(決定的な)地頭の差などありません
(勉強量と正答率、「ミスをしない力」の違いがあるだけです。)

にもかかわらず、基本的には同じ公立中学⇒公立高という進路。
なのに、
一方の高校の生徒たちは早稲田110人(300人中換算)合格。
かたや早稲田40人とか3人とか
結果に違いがありすぎです。
地頭に差はないグループなのに不自然なほどの差があります。
「早稲田、慶応なんて、浦和高校とか、都立国立とか湘南とか県千葉とか県立船橋の人ぐらいしか無理だろ」
「自分の高校は偏差値違うからまあ無理」
こう思ってしまっていませんか?
その人たちとあなたに地頭の差ほとんどありません。 f:id:ak1kbs:20210517153138p:plain
<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。

259人中。
東大87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)含む。

早稲田大学267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。
一橋大学、11名合格。東工大、10名合格。

当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。

各種お問い合わせは、このブログのコメント欄でも受け付けをしています。本ブログコメント欄への書き込みは、管理者が承認するまで「表示はされません」。(個人名をお書きになっても、ブログには非表示のまま私にだけ伝わります。)

f:id:ak1kbs:20200904110801j:plain