国立大学の医学部への勉強法について「語って」いるけど・・・それは・・・

国立大学の医学部への勉強法について、意見を書いている人はけっこういます。
ですが、センター試験の話ばかりの人達もいます。
そういう医学部への勉強法という話題で、センター試験の話ばかりになっている人達というのは、上位の国立大学の医学部でどういう形で合格者が決まっているのか、それが分かっていないと思います。
まず、東大の理3、京大の(医)ではセンター試験の得点はかなり圧縮されます。京大の医学部では、センター試験の点数は250点満点に圧縮されます。
東大の理3では、センター試験の点数は110点満点に圧縮されます。
これら以外の主だった国立大学の(医)では、センター試験の点数はだいたい500点満点に圧縮されることが多いです。
圧縮の幅はいくらか違いますが、上位大学ではこのようにセンター試験の点数はほとんど圧縮されているのです。
そのように圧縮されてしまうものの点数を取りにいくというのは、勉強法としてあまり合理的ではありません。
仮にセンター試験で素点で30点の差がついても、2次試験との合算のときには、東大なら実際には約「4点」差、京大なら約「8点」差にしかなりません。
さらに、たとえば千葉大学の医学部でも、2次試験で点差がついています。
東大、京大、その他の阪大、東北大など旧帝大はとうぜんのことながら、千葉大学の(医)も2次試験で差がついているのです。
センターの点数がよくても、2次試験でいくらでも差がつく。
国立大学の(医)に関する勉強法について持論を語っている人達で、センター試験の話が多い人達というのは正直、東大、京大、阪大、東北大そのほかの主だった国立大学の医学部の入試の実態をあまり分かっていません。上位大学ではセンター試験の点数は(かなり)圧縮される、これを意識できていないわけですから。
医学部対策として、センター試験の点数のことばかり言う人達というのは、その人が知っている人や教えた人が「数人地方国公立大学」の(医)に受かって、それで「自分は(医)の入試について分かっている!」「勉強法について分かっている!」となってしまっているのではないでしょうか。
当ブログの筆者略歴
一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績大阪大学(医・医)名古屋大学(医・医)東北大学(医・医)九州大学(医・医)、東大、京大など

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