「比較的ハイレベルな受験をした」、または「自分は東大・卒、京大卒」などといって受験の勉強法のことを語っている。
しかしそういう人達の中に、不自然な人達がいます。
(1)センター試験の話が多い。
(2)精神論が多い。
(3)使う問題集などの基準が低い。どこか他でも見た問題集の話が多い。
(4)医学部や理系受験における化学、英語。文系受験における数学、地理・歴史など、「実は要注意」な科目の話をほとんどしない。
これらの科目に関する勉強法をほとんどいわない。
「自分は東大・卒、京大卒」などといって、受験について語っていて、でもこれらのいくつかに当てはまっている人達は不自然です。
(1)センター試験の話が多い。
ほんとうに国立大学の最上位ランク出身者の場合、センター試験をそこまで重視はしません。(人によっては医学部であっても)
むしろ、「センター試験が近づいてきても、勉強法としてセンター対策だけにすると、数学や英語で2次試験レベルの問題へのスピード、感覚がにぶる。それは危険だ。」
こういう感覚です。東大はセンター試験の総点が110点に圧縮、京大はセンター総点が100点~270点に圧縮、一橋はセンターの総点が180点~270点に圧縮されます。
ですから、最上位の国立大学を実際に本気で受験していると、「センターの素点での30点なんて数学の半答分とか和訳1つで同点になっちゃうし」こう思っているものです。
「弱い高校出身」または「まぐれっぽく受かった」そういう人は、センター試験が大事と言ったりすることはあります。
ですが、それなりに順当に受かった人は、前述のようにセンターの総点はかなり圧縮されると分かっているので勉強法のことで「センター重視」とはほとんどいいません。(センター試験が近くなってきても)
医学部の受験者も含めてむしろ、「センター対策だけにすると、2次試験レベルの数学、英語で、「ひらめかなくなる」「和訳、英作文がかなりにぶるからこわい」」こういう感じのことを言う場合が多いです。
ですから、「自分は東大・卒、京大卒」などといって、勉強法について語っている。センター試験の話がやけに多い。
これはかなり不自然です。
(2)精神論が多い。
比較的順当に東大、京大、(一橋)、医学部に受かる人の場合、そこまで精神論、やる気の話を重視はしません。
中学受験なり、高校受験をしていて「その時に」、勉強法との関係で「やる気」問題はそこそこ解決しているからです。
やる気問題がすごく重要になるのは、早稲田にうかったらマイナー学部でも大喜び、そういうランクの人です。
医学部を志望することも多い上位の一貫校の人間の場合は、12歳であの中学受験をしています。
また高校受験組で上位の進学校に受かった人達の場合、「中学生のときに」、部活と勉強時間。
このあたりの問題に直面しています。
こういったルートで来た人が、医学部などを目指す18歳になっても「やる気問題」が高重要度のテーマになっている、それはほとんどありません。
ですから、「自分は東大・卒、京大・卒」などといって、勉強法について語っている人が、「やる気」問題を何回も語っている場合、それは不自然です。
(3)使う問題集などの基準が低い。どこか他でも見た問題集の話が多い。
名前は聞くけど、本当の上位生は使っていない問題集、参考書はけっこうあります。
ですから、「自分は東大・卒、京大・卒」などと言って、勉強法のことをいっている人が、いっているその内容が「ネットでよく聞く問題集、参考書」のことが多い。
これはかなり不自然です。
前にも書きましたが、ネットだと、「この問題集をやってないのは情報弱者」というような感じで挙げられている問題集があります。そして、そうやって挙げられている問題集がやけに一致していることがあります。
あれは、「他人の意見のコピペ」です。
本当にその大学卒ではない人達が、受験のことで何か言ってアクセス数や広告収入を得よう。そう思って、ネット上から拾ってきて、人の意見をコピペしています。
だから、やけに一致するのです。
名前は聞くけど、本当の上位生は使っていない問題集、参考書、それはけっこうあります。
(4)理系における化学、英語。文系における数学、地理・歴史など「実は要注意」な科目の話をほとんどしない。
文系でも東大・文1志望で、東大型模試の数学の偏差値が低め。こうなると合格はかなりきびしいです。
(文1を断念せざるをえないことがけっこうあります。)
また、東大、一橋では地理・歴史が最後のところでそこそこキーになることがあります。
たとえば、一橋を受けようとして、あのクセの強い地理・歴史を軽視すると、けっこう「落ちます」。
ですので、「自分は東大・卒、京大・卒」などといって、勉強法について語っている人が、数学、地理・歴史の話をほとんどしていない場合、それは不自然です。
(理系の場合は、化学が実は要注意です。ハイレベルな国立大学の医学部の場合、化学で決着がつく場合がけっこうあります。)
*当ブログの筆者の略歴;一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績;東大、京大、大阪大学(医・医)、名古屋大学(医・医)、東北大学(医・医)、九州大学(医・医)、など。