大学群への「こだわり」、近い難易度の私大間でのW合格の勝ち負け比較。(それ意味ある?)

大人や受験関連の指導者で「明治大学は、難易度などからいってもうGMARCHではない。(上に抜けている)」といったことを言う人たちもいます。
偏差値オタク、比較マニアにすぎないですね。

日本においては、わたしも含めたたいていの人にとって学歴が意味を持つとき、それは現実には就職のときです。
(研究者とかキャリア官僚にでもならない限り、現実には就職のときの1回だけでは?)

ではGMARCHからは上に抜けているらしい明治大学(文系)在学中の人と、早稲田大学教育学部在学中の人が同じ会社にエントリーシートを送った、この場合どうなるか。
「A山B男、明治大学在学中。うーん明治か。ことさらキープってほどじゃないなー」
「C川D太郎、早稲田の教育学部、まあ通しておくか。」
TV局のアナウンス部でもないかぎり、たいていはこんな感じです。

「いまの明治の難易度しらないのか?」「この昭和脳、老害
みたいに反応する人がいるかもしれません。
ですが、企業の採用担当者は、最新の難易度表や入試倍率なんて意識してません、そういったものを持って採用作業なんてしてますか?

重要なのは「採用担当者が、どう思うか」です。
書類で、採用担当者が落としたら、それまでです。

別の側面でいうと、開成高校から明治大学を受ける人もたしかに増えています。
でもそれをもってきて、明治大学のすごさを言っても、就職のときに意味はないわけです。
採用担当者はそんなことは知りません。
いつも社内のなんらかの仕事をしている人ですから。
最新の大学ランキングを意識して生きている人ではまったくない。
「そういう」採用担当者がどう思うか、これが重要なわけです。
ですから実際には、採用担当者の世代で形成された大学の印象、それで判断します。
そんな採用担当者の頭の中では
早稲田大学教育学部>明治(文系)
です。

したがって、「明治大学のいまのランクはどこか。明治大学は、難易度などからいってもうGMARCHではない。(上に抜けている)」
そういったことを考えたりしても就職のときには意味がないわけです。
(これを「はい情報ですよー」と言っている人たちはいくらか子供っぽい、偏差値オタク、比較マニアですね。)

なお余談ですが、「開成高校から明治大学を受ける人が増えている」それをもって、「明治大学がすごい」になるのでしょうか?
個人的には、開成は鉄緑会の指定校、その開成の子が明治大学をわりと受けている。
かつては現役では東大しかうけないなんて開成生もかなりいた。
(開成では、現役で東大を受けないで、早慶のみ受けると、おーおーあいつずいぶん逃げたなあ、みたいな扱いになっていた。)
開成の子は現役では東大しか受けないということも(かつては)けっこうありました。
わたしは、「鉄緑会の指定校、開成から明治受けてるの?開成大丈夫?」
と感じています。
鉄緑会の指定校の意味って?
とわたしは感じます。

開成高校から明治大学を受ける人が増えている」=鉄緑会の指定校の開成、その開成生が早稲田ですべり止まらなくなっている
こっちではないでしょうか?
鉄緑会の指定校って?)

<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。

259人中。
東大87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)含む。
早稲田大学267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。
当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。
講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用英語教材をいろいろ作りました。月4回で月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。

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