受験関連の本やブログには、「塾講師が、受験や塾の黒い本音、黒い実態を暴露する」というようなものもあったりします。しかしああいいったものは「塾の講師が」といいながら、塾の講師ではないということもあります。
塾の講師がといっておきながら、講師ではなく、フランチャイズ塾のオーナー。こういうことがあります。
そしてフランチャイズ塾というのは、教育機関、勉強のための場ではありません。(生徒のレベルも高くはありませんし、ああいうフランチャイズ塾から旧帝大や国立大学の医学部や東大、京大に受かる人は少ないでしょう。)
以前に知人から、フランチャイズ塾のオーナー募集の書類を複数見せてもらったことがあります。それらには「教育の経験がなくても、かせげます」というような文言がありました。
こういう募集で、オーナーになった人たちです。(そんな人たちがはたして、きちんとした効果のある勉強法を知っているのでしょうか?)
ですから、そういったオーナーたちは、筑駒、開成、桜蔭、都立・日比谷、聖光、海城、学芸大付属、浦和高校といったような中学や高校の生徒を教えることはほとんどありません。(あったとしても、その頻度、割合が低い。)
「教えた経験が無くてもすぐ、かせげますよ」そんな募集書類をみてフランチャイズ塾のオーナーになった人たちです。
(こういう人たちが、旧帝大や国立大学の医学部や東大、京大を目指す人たちをきちんと教えることができるでしょうか?)
具体的な部分はいまはふせますが、「講師だったら」そんなことは考えない。ああいう本やブログなどにはそういう話題が多いのです。ああいう本やブログにちょっと出てくる勉強の話題や勉強法についても「あたりまえだなー」か「???」という感想しか抱けません。
私は高級な個別指導塾の講師をしていたこともありますが、やはり「講師は」ああいう本やブログなどに書いてあるあんなことは意識しません。(経営者は「ああいうこと」を考えている部分はあった「ようです」。)
意識していること、重視していることが「講師の」それではないんです。
また個別塾のようなものであったとしても、生徒さんの受験校が筑駒、開成、桜蔭、医学部、東大などで高い、親御さんのレベル、講師のレベルが高い場合、「講師たち」はぜんぜん意識していないことがああいった本やブログ(「塾講師が受験、塾の黒い本音や黒い実態を書く」)には多いのです。
したがって、経験者からみれば、高級な個別塾で教えている人間でさえないな、とわかるんです。(さらに、勉強法に関する記述が「当たり前」(凡庸)か「変」。)
そうなると、高級「でない」個別塾みたいなところの、「講師」をやっているのではない人間が書いているとわかります。
それはすなわち、フランチャイズ塾のオーナー。
そういう塾には、筑駒、開成、桜蔭、都立・日比谷、聖光、海城、学芸大付属、浦和高校といったような中学や高校の生徒はほとんどきません。(もし、いたとしても少数。)
医学部や東大に受かる人はほとんどいません。
ですから、参考になることはほとんどないと思います。
そもそも、「教育の経験がなくてもかせげます」、こういう文言にのって、やっている人たちです。
「塾講師が受験、塾の黒い本音や黒い実態を書く」ああいう本やブログは、「塾の講師が」といいながら、書いているのはフランチャイズ塾のオーナー。
当ブログの筆者の略歴;一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。