多くの中学生が受ける「業者模試」あれで偏差値71を取っていたら、50%~60%(それ以上)は公立トップ高に受かります。
ですが、その同じ集団(偏差値71)が慶応や早稲田の付属高を受けた場合、早慶附属の合格率はそんな数値にはまったくなりません。
まず1つちょっと昔話をします。
わたしの地元の同級生、15人くらいが早稲田の付属も受けていました。
おそらく業者テストでの偏差値は平均で71か71.5くらいの約15人です。
公立のトップ高にはその7割くらいが受かってはいましたが、その早稲田の付属には全員落ちていました。
つぎにもっと最近の情報も載せます。
業者模試で偏差値71以上、(全員の偏差値の平均だと72に近い)
その人たち455人が慶応の付属高、早稲田の付属高をうけて、受かったのは41人です。
約9%
です。
(わたしがかつていた塾のデータと知人の塾のデータ)
「業者」がいっている率と誤差があります。
これは、「業者」は自社の業者テストを受けて、早慶付属と公立トップ高の両方を受けた人「全部の結果を把握はしていない」、だからです。
業者テストと中学生の関係は、「ただ模試を受けただけ」です。
塾に通っていた、毎週家庭教師として来てもらっていたなどではありません。
ですから、とくに公立のトップ高に受かったけど、早慶付属高には落ちた人は、業者に受験結果をしらせたりしません。
ただでさえ、受験結果をわたす義理まではありません。
ましてや偏差値71オーバーだったのに早慶付属には落ちて「黒星ついちゃったよ」とちょっといやな気分になっている。
その全員が、業者に受験結果を連絡したりしますか?(さらに、「業者模試」は、自分の塾のテストのレベルに自信のない塾が塾生に受けさせていたりしています。つまり、「同じ歳の母集団の一番上」は、入っていないのです。)
年上の知人とわたしはそれぞれの塾の、業者テストで偏差値71以上、早慶付属も受けた生徒さん、その全結果を知っています。
全員の偏差値の平均だと72に近い人たち、455人中、早慶付属高に受かったのは41人。
つまり約9%
です。
中学生の業者模試で偏差値71の人。
この人が公立のトップ高(独自問題ではない所)を受けた場合、合格率は50%かそれ以上あります。
早慶の付属高を受けた場合、実勢の合格率は約9%です。
このように、「業者テスト」の偏差値は
偏差値71~72
・公立高校のトップ高なら、合格率約60%
・早慶付属は、「実勢の」合格率は約9%
模試はいつでも信頼できるものではありません。
また高校入試にはこのように「2つの世界」があります。
(大学入試にもあります。)
<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。
259人中。
東大、87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
*東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)を含む。
早稲田大学:267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
*慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。
当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学はできず)プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回。費用は、数学・物理=月額で最高でも14000円。英語=月額で最高でも7000円です。(週1回x4回の場合)
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