ネット動画では、「東大、京大、一橋だったらどこでもいい、そういう場合に一番受かりやすいのは?」
「一橋大学、社会学部」と回答している「指導者」もいたりします。
そして
「数学の配点が低い」
「だから」
「やさしい」
こんな感じの「根拠」でそれをいっています。
しかしそれは「ダウト」です。
だれでも見ることができる募集要項だけみて、その「論理」を「頭の中でだけで」組み立てている、その結果空論になっています。
一橋の入試のときの「実情」を以下で説明します。
一橋の社会学部を受けて、一橋受験層の中では数学弱い方だなあ、そうだと数学だけで40点くらい差を付けられます。
ちゃんとした指導者から「一橋うけてもいいと思うよ」こう言われる生徒さんは、受けたのが社会学部としても、70点/130点あたりはとります。
しかし、一橋受験層の中では数学弱い方だなあ、こういう人は数学の点数は30点くらい(30点ちょっと)になりやすいです。
したがって、
70(点)-30(点)=40(点)
数学で40点くらいビハインド。
取り返すなら、英語でですが、一橋のあの英語の問題で、「一橋大学・社会学部の合格者平均よりも40点上」になる。
「できますか?」
「数弱のままでも、数学の配点が低いから、東京一でいちばん受かりやすいのは、一橋の社会学部」
これあってます?
だれでも見ることができる募集要項をみただけ。
それで「科目配点」をみただけ。
だからこういうガセ説になってしまうのです。
*前回書いたような、地歴、英語の実態もあります。
上記のような一橋入試のときの数学・英語の実態を知らない。
(そんな「指導者」に教わりますか?)
また理系についても、そういった指導者は、「東・京・工ならどこでもいい、そういう人にとって一番かんたんで受かりやすいのは、京大の医学部・人間健康学科だ」
といっていたりします。
これも、1年分の公開データをみて言っているだけ。
実態のことを全然知らないで言っている、その結果空論になってしまっています。
京大・医学部・人間健康学科。
普通の入試の定員は70名です。
ですから、受験層が変化したら、合格最低点などあっという間に激変します。
易化した時期と比べて「できる人」が80人多く受けに来たら、合格最低点はとたんに上がります。
そして実際かつて京大・医学部・健康学科(保健学科)に対しては、西大和、洛南からかなりの数の人が受けていました。
受かりやすいというよりむしろ、「西大和、洛南の生徒がたくさん狙ってきてた学科。だから気を付けな。」です。
「西大和や洛南は、京大・医学部・合格@@名って書いてある。すごいじゃん」
と思ったら、医学科じゃなくて、保健学科だらけだった、健康学科だらけだった。
これは中学・高校・受験関係者の間では有名な話です。
この話を知らずに、1年分の公開データだけみて「一番かんたんで受かりやすいのは、京大の医学部・人間健康学科」と言ってしまう指導者。
そんな指導者に教わりますか?
<<当家庭教師センター全体での入試結果>>
2021年入試。
259人中。
東大、87名合格。
国立大学・医学部(医学科)54名、合格
*東北大学・医学部(医学科)、北海道大学・医学部(医学科)を含む。
早稲田大学:267人、合格(*複数学部合格をカウント)
慶応大学:178人、合格(*複数学部合格をカウント)
*慶応大学は、医学部(医学科)合格8名を含む。
ネット指導用の英語の教材をいろいろ作りました。月4回。
当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2、再受験で合格。*再入学はできず。)
プロ家庭教師。
講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。
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