前回とはまた別の生徒さんの話を書くことにします。
大学受験で、数学(文系)と英語を担当した生徒さんのことです。
じつはこの生徒さんが中学受験のときも家庭教師として担当しました。どうしてもある中学が第一希望だということでご指導し、その第一志望の一貫校に合格されました。
その一貫校は、東大、医学部(特にかなりの上位私大の(医))、慶応、早稲田ぜんぶに実績がある学校です。
中学受験の数年後にまたご連絡があり、再度ご指導することになった生徒さんでした。
かなり上位の一貫校の生徒さんでした。指導開始時は、その上位一貫校の中で数学は平均点前後でした。また英語は苦手でした。
指導当初は、その生徒さんは数学については勉強法をいろいろ考えたりしていました。ただ、実際にはその学校の中では平均点前後でした。
この生徒さんは高3になりました。
かなり上位の一貫校だと、生徒の間で、「こいつは東大80%以上だろう」「こいつは東大受けるだろうな」「こいつは最上位の国立大学は無理だろ」そういうような判断、格付けのようなものもあるようです。
この生徒さんが高3の夏に東大実戦模試を受けに行ったら、おなじ学校の生徒たちに「なんでこいつ受けてるの」というような態度を取られたらしいです。
「へえ、お前も受けるんだ」と嫌味も言われたそうです。
しかしこの生徒さんの夏の東大実戦の数学の偏差値は、けっこう良いものでした。
その後しばらくして秋になり、この生徒さんは再度、東大実戦模試を受けられました。今度は文2(東大・文科2類)、A判定でした。
このことは同じ学校の人の間でちょっと話題になったようで、「なんであいつがA判定なの」というような話がぽろぽろ出ていたそうです。
まあ、家庭教師にきてもらってるなんて自分からは言わないですからねえ(笑)
大学受験でも、中学受験でも、「家庭教師を頼んでいる」とか「個別塾に通っている」ということは、親御さんも含めて実際に他人にはほとんど言わないですから(苦笑)
こうして、指導開始時には上位一貫校で平均くらいだったこの生徒さんは、高3の終わりには東大実戦模試でA判定を取れるようになりました。
指導期間は3年ちょっとでした。(大学受験の分だけで、3年ちょっと)
そのまま現役で、東大の文2に合格されました。
指導開始時は、上位一貫校で平均くらいでした、英数の合算だと、平均未満でした。
付記;この生徒さんは当初、鉄緑会、平岡塾、両方に通われていましたが、しばらくして両方とも辞められました。
*当ブログの筆者の略歴;一橋大学・卒。プロ家庭教師。講師歴;サピックス、駿台予備校、医学部専門予備校、など。合格実績;東大、京大、大阪大学(医・医)、名古屋大学(医・医)、東北大学(医・医)、九州大学(医・医)、など