「塾ブーストで公立トップ高へ、それだと早稲田大学にも受からない。」?

「地頭がよくないと、早稲田も受からない。」(A)
「公立トップ高にいって、早稲田に受からないでその下のランクで受験が終わる人がけっこういる。それは塾によるブーストで公立トップ高に行ったからだ」(B)
こういうようなことを言う人もいます。
前者(A)にはあまり同意はできません。
後者(B)にはまったく同意できません。私の経験やそれから出る結論とはかなり異なります。
後者(B)については、公立高校トップ高の高1生の分布(入学時)のことから説明を始めます。
公立のトップ高の1年生の分布はおおむね図のようになっています。

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公立トップ高に受かる(だけ)」なら公立中学まで普通の問題拾いきれば受かります((d)のゾーン)。
しかし問題もあります。
公立トップ校には
開成高校に受かったけど、蹴った(都立日比谷高校だけくらいですが)
・早稲田、慶応の付属高を受けて受かったけど、蹴って公立に来た。
(これはどの公立トップ高でもいる)
早慶の付属を受けて、早慶の付属は落ちた、でも巣鴨高、桐蔭には受かった。
(そうやって公立トップ高にきた。)

このパターン全部ならかなりの数います。
そこに、公立中学までの普通の問題は拾いきって入ってきた、この人たちもいる。
しかし、上位の私立高校入試問題は、高1レベルです。
とくに英語はそうです。
ですから、とくに早慶の付属に受かって蹴って公立高校にいった人は、入ってきた時点英語はおおむね高1レベルです。
早慶の付属は落ちて、巣鴨高、桐蔭には受かった、最終的には公立トップ高に来た、この人たちも英語は高校入学の時点でまずまず高1レベルまでいっています。
また数学も、私立高の上位の入試では「グラフ・式と図形」、「確率・場合の数」に関してレベルの高い問題を出しています。
したがって、数学もとくに「確率・場合の数」については数学1Aくらいのことを「高校入試」でやっています。
一方、公立中学までの普通の問題を拾いきって入ってきた人たち。
この人たちは、入学時点では「高1の内容」はまったくやっていません。
このように、公立トップ高には、
入学時点で英語・数学が「高1レベル」の人。
公立中学の3年生までのことしかやっていない人。
この2種がいます。
そして、大学受験になると、出る問題の質が「公立高校入試とはまったくちがいます。
わたしはこれが原因だと思います。
つまり「公立中学までの普通の問題拾いきって入ってきた人たち」が大学入試の質に対応できず早稲田にも受からず大学入試をおえる
むしろ一言でいうと、15歳までにやったことの質が1ランク低かった、それも原因。
ですから「ブーストしたから」ではなくて、(むしろ)15歳までにやったことの質が足りていない。
公立トップ高同級生たちの半分くらいは、入学の時点英語・数学がおおむね高1レベル
「それが」原因。
わたしはこう考えています。
なお、都立日比谷高校の英語の入試問題は別にまったくきつくないと思います。
慶応志木、慶応日吉、早稲田高等学院、早稲田本庄の英語の問題の方が、レベルが高いです。)

f:id:ak1kbs:20200802100746p:plain(d)公立高校入試で、普通の問題は拾いきった」、これになっていませんか?同級生の約半分は、高校入学時点で、高1レベルです。

f:id:ak1kbs:20200802103110p:plain*当ブログの筆者の略歴;
一橋大学・卒。(+東大・理2再受験で合格。*再入学は親にとめられた。)
プロ家庭教師。講師歴サピックス駿台予備校、医学部専門予備校、など。
2020年入試、合格実績。(わたしが担当した生徒さんに関して)
東北大、医学部、医学科。合格。
東大、文2。合格。
東大、文2。合格。
開成中学。合格。
ネット指導用
英語教材をいろいろ作りました。月4回月額7000円(5000円)あたりの予定で考えています。